鮫〜愛の黙示録〜 |
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第7話 ヘウがホテルのバーでジュニョンを待っているとイスもジュニョンに会いにやってくる。 昨日のことは間違いだったのでしょうと帰ろうとするヘウにイスはもし間違いではなかったら・・・?と尋ねる。 ジュニョンの顔を見たかっただけだからと言葉を濁してヘウは帰っていく。 残った二人はバーで呑みながら話をする。 イスはジュニョンに沖縄への招待の話を伝えそして今度一緒にバスケットをすることを約束する。 イスと握手をして別れたジュニョンだがイス(キム代表)とヘウの様子やキム代表の(イスに似た)しぐさが気になって仕方がない様子。 ヘウは車で帰る途中さっきのキム係長の言葉が気になりオ地検事を訪ねていく。 12年前の事件・事故についてオ地検事がどこまで知っているのかと尋ねるが地検事はひき逃げ事故のことしか知らないと言う。 そしてヘウに事件から手を引くように言うがヘウは諦めようとしない。 このことは地検事からチョ会長に電話で伝えられる。 家に帰ってきたヘウにキム係長が謝る。 間違ったことをした自分が恥ずかしい。 これからもチョ検事の手伝いがしたいというキム係長をヘウは許す。 そしてヘウに届いていた宅配の箱を受け取る。 遅くまで食事もせずに仕事をしているヘウを心配するジュニョン。 父親に話してヘウを閑職に・・・という冗談に過敏に反応するヘウ。 ジュニョンと別れたイスは無意識にイヒョンの働くジュース店に足が向く。 イヒョン「いらっしゃいませ!ご注文ですか?」 イス「ジュースください」 イヒョン「どれにいたしましょうか?」 イス「種類が多くて・・・オススメはどれですか?」 イヒョン「私は全部好きですけど・・・その中で選ぶならマンゴーが一番すきですね。それにしましょうか?」 イス「はい」 イヒョン「1杯でよろしいですか?」 イス「はい。あ、いえ・・・種類ごとに1杯ずつ全部ください」 イヒョン「一人でいらっしゃったのではないんですか?」 イス「会社の仲間に」 イヒョン「あ、じゃあお持ち帰りですね?全部で何人ですか?種類ごとに全部じゃちょっと多いかと」 イス「10人くらい」 イヒョン「う〜ん、はい、わかりました」 受け取って立ち去るイスの背中に独り言をこぼすイヒョン。 『声がとても素敵。どれが一番おいしかったかな?』 1秒でも長く妹を見ていたかったイスはわざと大量注文をしたのだ。 ジュースを10杯も買ってしまったイスはそれをチャン秘書にあげようと部屋を尋ねる。 チャン秘書は食事をしていないキム代表(イス)に食事させようとするがジュースで十分というイス。 『ジュースはお嫌いでしょう』と心配そうなチャン秘書。 イヒョンはバイト先に迎えに来たピョン刑事と一緒に車で帰る途中。 ピョン刑事はイヒョンに何か普通と違うことがあれば報告するように言う。 サングクとウィソンはヘウに沖縄に行くように強く促すがヘウは仕事が忙しくていけないと答える。 ヘウのことを理解しているジュニョンが『僕が説得します』と助け舟を出す。 宅配が届いているのを思い出したヘウ。 中身は22番ロッカーの鍵だった。(前回イスが送ったもの) ヘウは翌日一人で駅のロッカーに向かう。 ロッカーにあったのは田舎の家の写真。 すぐピョン刑事に連絡しキム係長にも写真の場所を探すように頼む。 チャン秘書はドンスに沖縄への航空券をジュニョンに届けるように頼む。 ドンスの話からドンス、ジュニョン、ヘウそしてイスが友達だったことを知る。 ヘウは指紋を調べるために宅配の箱封筒と鍵をピョン刑事に預け防犯カメラのチェックも頼む。 ヘウ『誰かが私を導いています。北極星のように』 パク女史はキム代表がイスなのでは?と疑い、確認するためにイスに電話して会いにくる。 イス「お元気ですか?」 パク「はい。突然の電話でさぞ驚いたでしょう?」 イス「いいえ。座ってください」 パク「はい。お茶お飲みになりますよね。私は先に注文しました。(店員を呼ぼうと)すみません」 イス「大丈夫です。何のご用でしょう?」 パク「あの、大変失礼にあたるとは思うのですが気にかかることがあってお会いしようと思いました」 イス「何でしょうか?」 パク「とても呆れられるかもしれませんが・・・」 イス「気になさらずどうぞ」 パク「はい。では失礼しますね。もしやあの日偶然だったのでしょうか?」 イス「あの日とおっしゃいますと?」 パク「私と初めて会った日あの場所にいらっしゃったのは偶然だったのかと気になりまして」 イス「はい、偶然です。そのことをどうして聞かれるんですか?」 パク「あそこがとても辺鄙なところなので通りかかって見つけるということはあまりなさそうなので。あ、もちろん不可能ではありませんがちょうどあの方の命日にあそこでお会いしたのはどう考えても偶然とは思えなくて」 イス「すみませんが、質問の意味がよくわかりません」 パク「もしや、ハンイスという人をご存知ですか?ご存じ・・・なんですか?」 イス「はい。知っています」 パク「イスが生きているんですか?」 イス「直接会ったことはありません」 パク「では、ではどうしてイスのことをご存じなんですか?」 イス「ヨシムラ会長から聞いたことがあります。チョ会長が孫のように大切に思っているとおっしゃったのでよく憶えていると」 パク「あぁ。そうでしたか」 イス「交通事故で亡くなったとお聞きしましたが、違いますか?」 パク「私もそう思っていましたが、希望を捨てきれないんです。遺体が見つからなかったので。あの日、代表にお会いしたのがなぜだか偶然とは思えなくてもしやイスのことを知っているのではないかと・・・。多分この頃ちょくちょくイスのことを思い出すのでそんな風に思ったのだと思います」 イス「そうでしたか」 パク「あら、お忙しいでしょうに、つまらない私事を長々とお聞かせして。もう行かなくてはいけませんね?あのう、こんなお願いして申し訳ないのですが今日のことは会長のほうには秘密にしていただけますか?」 イス「わかりました」 それぞれが振り返る。 パク女史を見送るイスは女史の気持ちが嬉しくてわずかに微笑む。 そしてパク女史はキム代表をイスだと確信する。 ヘウとキム係長はなかなか写真の場所を見つけることができずに苦労していた。 チョン事務官の助言で写真をネットにアップして情報をもらうことにする。 するとすぐ情報が入ってそこが沖縄だということが分かる。 ヘウは急遽行けないと言っていた沖縄に行くことに決める。 イスは一日早く沖縄に着いてヨシムラ会長と会っている。 キム・ジュンがハン・イスだと気づいた者はいなかったかと心配する会長。 『ハン・イスは別人になったから(誰も気づかなかった)』と答えるイス。 12年前、イスは無断で1ヶ月ほどどこかに行ってしまい帰ってきたときには全く別の人間になっていたということがあった。 その時の自分の言葉『ハン・イスは死にました』を覚えているかと聞かれるとイスは覚えていない、過去はすべて忘れたと答える。 翌日ヘウとジュニョンが沖縄に到着する。 ジュニョンはホテル関係者と会う予定などで忙しくヘウは一人で写真の場所を探しに行くことにする。 チャン秘書が運転手も用意していたがイスは心配だからと自分が運転していくことにする。 目的の場所には老人が一人で住んでいた。 訪ねてくる人もほとんどいないが12年前、近くで倒れていた少年を1ヶ月ほど泊めたことがあると言う老人。 その間少年は一言もしゃべらなかったという。 老人から少年の情報を聞きだし、そして最後にその少年が過ごした部屋を見せて貰うヘウ。 壁一面に描かれた大きな円。 (遺体に血で描かれていたものと同じだ) その少年がここにいた証だから消せないのだと老人は言う。 ヘウは老人から、少年がここに置いていったものだと言われ何かを渡される。 見るとそれは昔ヘウが自分で作ってイスにあげた、サメのペンダントだった。 イスが生きていると知ったヘウは茫然としながら近くで待っていたイスのところまで歩いて行き泣きながら『イス』と声をかけてしまう。 第8話へ |