〜個人の趣向〜 |
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キャスト紹介 |
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------------------------------------------------------------------------ チョン・チノ(イ・ミンホ) M建築事務所の所長で実力派の建築デザイナー。 クールで有能でおまけに潔癖だが、とんでもない出会いでケインと知り合い生活が一変。 傾いた事務所の立て直しのためコンペに勝ち抜くことが不可欠! そのためゲイだと誤解されながらケインの家で同居しまるで干物女のようなケインの純粋さに次第に惹かれていく。 そう『蓼(たで)食う虫も好き好き』な男。 ------------------------------------------------------------------------ パク・ケイン(ソン・イェジン) 家具デザイナーでお一人様向け家具のブランド「ケインストーリー」の代表。 著名な建築家パク・チョラン教授を父に持つ。 純粋で一途な女性。 しかし究極の面倒くさがり屋で恋人に会うにもジャージ姿でまるで干物女の恋愛下手。 おまけに極度の早とちり。 チノをゲイだと勝手に思い込み彼に母のように女友達のように甘える。 失恋相手を見返すためにチノに女を磨くテクニックを伝授してもらう。 ------------------------------------------------------------------------ ハン・チャンニョル(キム・ジソク) 未来建設の御曹司で同社の理事で、ケインの元カレ。 実力はなくチノにライバル意識を強く持つ。 ケインと付き合っていたが彼女の色気のなさにケインの親友に手をだし結婚。 しかし式当日に破談に。 本人いわく「ケインは雨に濡れてさまよう子犬」のような存在。 ------------------------------------------------------------------------ キム・イニ(ワン・ジヘ) タム美術館の館長の秘書で、学芸員。 ケインの家で10年もの間同居させてもらい世話になる。 抜群のルックスだが親友でありながらケインのものをなんでも欲しがりとうとう恋人のチャンニョルまで奪う。 しかし、結婚式当日チャンニョルに嫌気がさす。 ------------------------------------------------------------------------ |
第1話〜夢に見たプロポーズ〜 ヒロインであるパク・ケインは父が設計したサンゴジェで一人暮らしをしている。 慌ただしい朝から物語が始まる。 ケインの天気予報『両親は“晴れ(ケイン)の人生を”と名付けてくれた。過去29年間は梅雨前線の影響で大雨続き。でも今日こそ“晴れの人生”が幕を開ける』 ドレスに着替えいざ!という時にハイヒールが折れる。 一方チョン・チノは駐車場で自分の車が出せずに悪戦苦闘している。 二人とも、今日だけは外せないと言うのに。 ケインは仕方なくブーツに履き替え走り出す。 そしてチノも徹夜で作り上げた模型を持って仕方なく走り出す。 チノ「タクシー!」 呼び止めたのはチノだが、同時に止まったタクシーのドアノブを掴む二人。 チノ「ちょっと」 ケイン「何よ?」 チノ「僕が早かった」 ケイン「手が長いからそう見えただけよ」 チノ「何だって?」 ケイン「私が先よ」 いがみ合いをしている間に別の客を乗せ出発してしまうタクシー。 にらみ合う二人。 諦めた二人は共にバスに乗る。 居眠りを始めたケインだが、空いた席に座ろうとするとそこにチノが。 ケイン「座るの?」 チノ「悪いね」 揺れるバスによろけたケインのお尻を偶然触ってしまうチノ。 ケイン「触ったわね?」 チノ「触ってない。自己防衛だ」 ケイン「ごまかさないで!お尻を見てたくせに」 チノ「模型にぶつからないか仕方なく見てた」 ケイン「仕方なくですって?たかが模型が私のお尻よりも大事?」 チノ「僕の商売道具だからね」 ケイン「なんてやつ・・・とんでもない変態ね。(運転手に)警察署へ行って下さい!」 チノ「いいだろう。望むところだ」 ケイン「なんですって?」 チノ「緊急避難という言葉を?」 ケイン「き・・・なんですって?」 チノ「危険を避けるためにやむを得ずした行為は罪に問われない。ところで警察署に行けというのは他の乗客に迷惑なのでは?君のお尻はそれほど大事か?」 乗客たちは一斉に『そうだよな』『約束の時間に遅れるわ』と同意し始める。 頭にきたケインはチノの持っていた模型を取り上げ、思わず立ち上がったチノのお尻を触る。 その拍子に模型はバラバラに。 それを見たケインは『これでチャラよ!』と一言残し、慌ててバスを降りる。 怒り心頭のチノ。 展示会会場に到着したケインとチノ。 大事そうに模型を抱えるチノを待っていた同事務所のサンジュン。 サンジュン「なぜ電話に出ない?」 そう言いながらチノが持っていた模型を受け取ろうとするサンジュン。 チノ「気をつけ・・・」 バラバラになる模型。 サンジュン「アクリルは売ってないってさ。事務所に連絡だ」 チノ「先輩、あそこ」 サンジュン「は?」 チノ「あと20分だ」 必死に模型を直す二人。 一方ケインも自分の出店ブースへ急ぐ。 ケイン「お客さんは来た?これからよね」 ウォノ「朝飯まだだろ?食え。こんなに尽くす男がいるか?」 ケイン「センキュー。チャンニョルさんがいるもん」 ウォノ「花だけ贈って顔も見せない男か」 ケイン「これチャンニョルさんが?センスのいい男が選ぶ花は違うわね。最高にイカしてる」 ウォノ「バカ言うな。恋人だったらここに来るだろう」 ケイン「チャンニョルさんは今日大事なコンペがあるの」 ウォノ「すぐ上の階でな」 上の階では。 チャンニョル「必死に直しても無駄だ。キム、例のものを」 自分の結婚式の招待状を渡すチャンニョル。 サンジュン「お前、結婚するのか?しかも明日?」 チャンニョル「社員を連れてきてごちそうを食べさせてやれ。5人がせいぜいだろ?」 チノ「そっちは50人か?全員でお前の尻ぬぐいか?」 笑うサンジュン。 チャンニョル「あとでな」 サンジュン「出た方がいいかな?人脈を広げないと」 チノ「コネなんかいるか」 サンジュン「あの浮気者と結婚する女を見てみたい」 チノ「あと7分」 必死で模型を直すチノ。 コンペ発表。 チャンニョル「“先駆”“最高にして最大”我が未来建設の理念です。我々はこのドリームアートセンターをランドマークにして見せます。また・・・すみません、少々お待ちを」 助手がスライドの画像を間違え言葉に詰まるチャンニョル。 チャンニョル「そしてまた照明で華やかに光を演出し・・・」 そしてM建設事務所の番。 チノ「建設事務所Mのチョン・チノです。これはDAセンターの建設予定地です。山や川、そして湖、自然の美は人工的には作り出せません。私達はこの美しい環境を最大限に生かします。DAセンターは自然と人、人と文化を結ぶ空間であると共に環境に配慮した建物であるべきです。景観を楽しみ景観に溶け込む建物、私達のコンセプトは“調和”です」 司会「以上でプレゼンテーションを終了します。結果発表は1時間後です。休憩にします」 一方ケイン。 ケイン「このテーブルの機能を紹介します。一人でラーメンをすする時は鏡を見て寂しさを紛らわせます。またある時はノートパソコンで映画鑑賞。どうです?世界初の新感覚マルチファニチャー。その名も“個人(ケイン)テーブル”」 観客は子供達のみ・・・一斉に手を叩く子供達。 ケイン「財布のひもを握るママはどこ?」 母親を集めたかったのに意気消沈なケイン。 そこに一人の客が。 客「まさに僕の好みだ」 いつもの勘違いケイン。 ケイン「困ったわ、どうしましょ・・・私、付き合ってる人がいるんです」 客「君じゃなくて、テーブル」 ケイン「個人テーブル?」 客「とりあえず30台注文したいんだけど」 ケイン「本当ですか?」 大喜びしたいのをぐっとこらえてウォノに手続きを頼むケイン。 チノを見かける。 ケイン「なんであいつが?」 慌てて隠れるケイン。 サンジュン「これ見ろよ。狭い部屋にうってつけだ。いいアイデアだな。『クールで個人を十分満足させる』俺にぴったりだ」 チノ「気取ってても実際はお粗末なものさ。見ろよ。食卓というより餌台だ」 サンジュン「相変わらず厳しいな」 チノ「これを作った人は自分のためにしか料理しないエゴイストだ」 サンジュン「なるほど」 チノ「他人の気持ちが解らず女だったら見栄っ張りでヒステリックな独身」 サンジュン「ビンゴかも」 黙って聞いていたケインだが、こらえきれずに二人の前に飛び出す。 ケイン「悪かったわね」 チノ「君は朝の・・・」 サンジュン「彼女が模型を壊した張本人か?」 ケイン「なんだっけ?その・・・見栄っ張りな・・・えっと、エゴイストでおまけにヒステリックな独身の・・・家具デザイナーのパク・ケインです」 チノ「よく覚えられたな」 ケイン「家具の何が解るの?」 チノ「食卓で家族は疲れを癒し語り合うんだ。個人テーブルなんてありえない」 ケイン「世の中には食事をする相手もいない人も多いの。変態に売る気はないわ」 チノ「マヌケなデザイナーの家具には興味ないね」 それだけ言って去っていくチノとサンジュン。 ケイン「(独り言)何よあれ・・・腹が立つ!」 コンペ結果発表会場では。 司会「これより設計コンペの結果を発表致します」 祈るチノとサンジュン。 司会「選ばれたのは・・・未来建設ハン理事チームの“飛翔”です!」 してやったり顔のチャンニョル。 サンジュン「そういえばさっきチャンニョルの奴、直しても無駄だと。イカサマしやがって!」 チャンニョルに電話するイニ。 イニ「話した?」 チャンニョル「解ったよ。今日こそ絶対に話すよ。心配するな」 イニ「そういって1か月よ!」 チャンニョル「もしもし?・・・人が話してるのに・・・」 明日イニと結婚することをまだケインに話していないチャンニョル。 ケインのブースへ。 ケイン「あ、チャンニョルさん。コンペは?」 チャンニョル「もちろんうまくいったさ。家具の売れ行きは?」 ケイン「こっちも絶好調よ。お花ありがとう」 チャンニョル「いいんだ。あのさ、少し時間あるかな?」 チャンニョルを探すチノ。 チャンニョル「この話をどう切り出せばいいか・・・困ったな」 ケイン「話して」 チャンニョル「実は・・・」 ケイン「どうしたの?やめてよ。プロポーズみたい。まさか・・・プロポーズを?」 チャンニョル「いや・・・」 またいつもの勘違い。 ケイン「ちょっと待って。まだ心の準備が出来てないの。ダメ、待って。その少し考える時間をちょうだい」 そこにチノが。 ケイン「あの人と知り合い?」 チノ「コンペ前に言ったよな?直しても無駄だと。お前が手を回したのか?ハン部長か?」 チャンニョル「ハン部長?今も未来建設の御曹司気取りか?亡き会長には世話になったが親父を侮辱するのは許さん」 チノ「ごまかすな。後が怖いぞ」 いがみ合う二人。 ケイン「落選した腹いせのようだけど素直に負けを認めたらどう?」 チノ「君は部外者だ」 ケイン「私は彼と結婚するのよ!」 チノ「結婚?」 ケイン「プロポーズの邪魔をされたの!責任とってよ」 チノ「結婚式はいつ?」 ケイン「さっきプロポーズを受けてたら遅くとも今年の秋には・・・あなたに関係ない!」 さっきチャンニョルから明日の結婚式の招待状を貰ったチノ。 相手がケインでないことは知っている。 チノの事務所。 サンジュン「コンペでかなりの金がかかったから今月も赤字だ」 チノ「期日までには返すよ」 サンジュン「間に合ったとしても問題は今だ。おい、このままじゃ社員の給料も払えない」 チノ「タム美術館の仕事だ」 サンジュン「増築プロジェクトか?」 チノ「取るしかない」 サンジュン「うちの規模じゃ無理だ。現実を見ろよ」 チノ「チェ館長にアポを」 サンジュン「全く強情な奴だ。チャンニョルの結婚式に出よう。花嫁はタム美術館の芸術員らしい。部下の式なら館長も来るだろう?」 チノ「チャンニョルが有利だな。行ってみよう」 そこへ勢いよく入ってくる後輩のテフン。 テフン「先輩!ヘミを追い出したな!」 チノ「所長と呼べ」 テフン「男同士勝負しよう」 一方ケイン宅。 友人のヨンソンの手伝いで撮影をしている。 そこへ帰ってくるイニ。 イニ「今の誰?」 ヨンソン「明日結婚するのに他の男が気になる?エステに行った?肌が違うわ」 ケイン「プルプルね。ベッドは届いた?」 イニ「昨日新居に届いたわ。ありがとう」 ケイン「毎晩愛を育んでね。頑丈に作っといたから」 まだ何も知らないケイン。 飲み屋でチノ達。 テフン「ヘミに気はないよな?」 チノ「そうだ」 テフン「じゃ、なぜ見た?」 チノ「何を?」 テフン「ヘミの胸だよ!」 思わず飲んでた酒を吹くチノ。 サンジュン「おい、本当か?」 チノ「待て、誤解だよ。ヘミは妹みたいなものさ」 テフン「じゃなぜ胸を見た?しかも結婚の誓約書まで」 チノ「ヘミが責任取れと騒ぐからさ。14歳の頃の話だぞ」 テフン「そういう想い出があることが許せないんだよ」 ケイン宅。 ケイン「今夜は泊ってって」 ヨンソン「嫁に出す母親?昔喧嘩したくせに」 同時に叫ぶ。 イニ、ケイン「いつ?」 ヨンソン「覚えてない?イニが惚れてた生徒会の副会長。彼がケインに告白した時よ」 ケイン「私がモテモテの時ね」 ヨンソン「よく言うよ」 イニ「家具は売れた?」 ケイン「初の契約成立」 ヨンソン「1件だけね。他はなし。父親に黙って借金までして」 ケイン「半年後、父が帰国するまでには返済するわよ」 ヨンソン「ところでさっきの話だけどチャンニョルさんがプロポーズを?」 イニ「チャンニョルさんが何?」 ケイン「イニ、私にもいいことあるかも。明日のブーケ、受け取る練習しとこうか?」 イニ「そうね。ちょっとごめん」 慌てて電話をかけに行くイニ。 イニ「まだ話してないの?」 チャンニョル「実はさ・・・」 イニ「私が代わりに話す?」 チャンニョル「今、家の前に来てるんだ」 イニ「救いようがないわね。優柔不断な男って」 何かが変なことに気付くヨンソン。 ヨンソン「招待状貰った?相手の顔を見た?」 ケイン「出会って1か月のスピード婚よ」 レストランで会う二人。 ケイン「チャンニョルさん、明日は何を?」 チャンニョル「明日?なぜだ?」 ケイン「もし時間があるなら会えないかなと。最近デートしてないでしょ?そうだ、一緒にイニの式へどう?」 思わず酒を吹くチャンニョル。 ケイン「大変!大丈夫?」 チャンニョル「ケイン、どうかお願いだ。俺と・・・別れてくれ。終わりにしよう。ここで」 ケイン「私が何か悪いことした?」 チャンニョル「俺はお前を愛してなかった。何ていうかお前は俺にとって雨に濡れてさまよう子犬のような存在だった」 ケイン「雨に濡れた子犬・・・?」 チャンニョル「愛情じゃなくて同情心だったんだ。それからもう一つ・・・」 言い終わる前に席を立つケイン。 意気消沈してバスに乗る。 同じく別の飲み屋で。 テフン「僕に負けたらヘミとデートしてやれよ?」 サンジュン「何言ってる。僕に負けたらヘミから手を引け!だろうが」 テフン「先輩達は解ってない。ヘミの幸せが僕の幸せだ」 チノ「ヘミとのことは勝手にやってくれ、いいな」 テフン「約束だぞ。僕に負けたらデートすると」 サンジュン「こうしよう。チノが勝ったらお前はクビだ」 テフン「必ず勝ってやる!」 チノ「負ける気はない」 家路につくケイン。 携帯を取り出してチャンニョルの電話番号を削除する。 そこから出てくるウォノ。 酒を飲み直す二人。 ウォノ「僕は怪しいと言ったろ?お前って男を見る目がないよな。別れてよかったと思え」 ケイン「もういいわ。私がバカだった。ケインは大馬鹿」 ウォノ「おい、自信を持てよ。今まで気づかなかっただろうがお前を好きな男は多かった。俺も大学の時からお前が好きだ。驚いたか?」 ケインは既にかなり酔っている。 ケイン「解ってるわよ。私もあんたが好きよ」 ウォノ「違う!そうじゃなくてさ、男と女としてだよ。俺とどうだ?と聞いたらどうする?いいか?キスするからな?嫌ならよけろ?」 キスしようとするウォノだが、ケインが吐きそうになりタイミングを逸する。 一方、チノとテフン。 飲み勝負に負け潰れてしまったテフンをホテルの部屋に連れてくる。 テフン「先輩!僕は先輩が好きだ」 チノ「解ったよ。とにかく服を脱げ」 同じくケインとウォノ。 酔いつぶれたケインをホテルの部屋に連れてきたウォノ。 『愛してるんだ!』と叫んでケインに襲い掛かる。 鏡に書置きをして部屋を出るチノ。 隣の部屋から飛び出すケイン。 二人はまた偶然出会う。 ケイン「あ、変態」 チノ「プロポーズ?結婚前に他の男とモーテルとは」 ケイン「何も知らない人は黙ってて」 チノ「察するに、状況証拠ってやつだな」 寝たはずのテフンが裸で部屋から出てくる。 テフン「先輩!どこへ行くのさ?」 ケイン「(ニヤけて)状況証拠?」 チノ「変な想像をするな」 テフン「鏡に書いた言葉は?本心なの?」 チノ「テフン、お前も納得してただろ?」 テフン「お願い!解ってよ!僕の愛は本物なの!」 ケイン「ひどい人ね」 チノ「口をはさむなよ」 ケイン「真剣な告白なのに」 チノ「変なこと言うな。飲みすぎだ」 テフン「置いていかないで!頼むから解ってくれよ」 路頭でタクシーを待つチノ。 そこにケインもやってくる。 ケイン「今朝はごめんなさい」 チノ「いったい何のこと?」 ケイン「お尻を触ったこと。辛い恋をしてるのね」 チノ「君ほどじゃないと思うけど?明日・・・いや今日の予定は?」 ケイン「親友の結婚式に行くわ。なぜ聞くの?」 チノ「結婚式か。いいかい、聞いて。僕の友人の話だ。ある結婚式に出たらなんと新郎が自分の彼氏だった」 ケイン「何よ、それ。そんな人いる?鈍いにも程があるわ。冗談ばっかり」 タクシーを呼び止めるチノ。 チノ「43の5458、僕が先に止めた」 ケイン「式に出た後、その子はどうなったの?」 チノ「それはあとで解る」 タクシーに乗り込んで行ってしまうチノ。 次の日、イニの式場に先に来たヨンソン。 イニの相手がチャンニョルだと知る。 ヨンソン「ちょっと!あんた、脳みそにまでシワ取り手術?友達の彼氏を奪うなんて!あんたには男が大勢いる。ケインは違うわ。この!ケインはブーケを楽しみにしてた。ひどすぎる」 イニ「ケインには一生をかけて償うわ」 ヨンソン「式を台なしにされるのが怖いの?ケインが知ったら大変ね」 イニ「ケインはもう知ってる」 ヨンソン「ウソでしょ?」 イニ「彼が話したわ」 ヨンソン「とんだプロポーズね。二人とも最低。心が痛まない?私ならこの結婚は取りやめる」 これをケインが知る前にと、ヨンソンはケインを探す。 イニとチャンニョルの二人を見てしまうケイン。 呆然と二人の傍に近づく。 式を台無しにしてしまう。 チノは客席からそれをじっと見ている。 涙ながらに呆然と立ち去るケインを・・・。 第2話へ |