星から来たあなた
第7話

フィギョン「答えたくなければあとでもいい」

ソンイ「いいえ、わたしは今答えるわ・・・。わたしの答えは・・・」

時を止めるミンジュン。

そして急いで遊園地を離れる。

彼女の答えを聞きたくなかったのだ。

フィギョン「どうした?」

ソンイ「たった今、この状況はなんだろう?どこかであったことがあるようで」

フィギョン「なんだ?デジャブのようなもの?」

ソンイ「いいえ、そんなんじゃなくて。とにかく気分がすごく変」

フィギョン「気分はオレも変なんだけど。一秒が永遠のようだ。答え、してくれないのか?」

ソンイ「ごめん」

フィギョン「どうして?」

ソンイ「わたしは確かに一秒前にYesと言おうとしたのよ。正直、愛が存在しているかはわからないし存在したとしてわたしのお母さんやお父さんもそうでこの世がこんなにめちゃくちゃだってことじゃなければあなたの言うとおりそのように考えてみようと思ったの。わたしがあなたのことを好きで気楽に考えているのも愛だとして。それでチョン・ソンイの運命を一度ぶら下げてみようって。あなたのおかげで贅沢三昧しようって。ウチの母さんの所願成就もさせてあげようって。けれど本当にごめん。あと一秒で考えが変わって。できない、わたし」

フィギョン「とても発展した、チョン・ソンイ」

ソンイを抱きしめる。

フィギョン「Yesと言おうとしたって。それだけ考えてくれたのはどこだ?昔にこんな話をしたなら消えろ!って言われたのに。ついに進度を示したな」

ソンイ「ちょっと、そうじゃなくて・・・」

ソンイの額にキスするフィギョン。

ソンイ「ちょっと」

フィギョン「ただオレは“Yesと言おうとした”ここまでだけ聞いた。いつかYesと言うだろ」

イファが矢で射られた場所へと行くミンジュン。

そしてイファの最後を思い出す。

ミンジュン「初めて誰かを守ってあげたいと思ったのだが何もしてあげられないままその人を失わなければなりませんでした。それはわたしが地球上で初めて目撃した死でした。人々がどうして死を恐れるかご存知ですか?忘れられるからです。自分が存在していた世界から自分が消えても世界はそのままで自分だけが忘れられるからです。わたしは怖くありません。わたしが住んでいたこの世界を発ち他の世界に行ったとしてもそれで誰もわたしを覚えていられないとしても関係ないからです。だけど今、わたしは少し怖いようです。忘れられたくない一人ができてしまいました。どうして他の世界に行かなければならない・・・よりによってこの時・・・」

WHAM!の『Careless whisper』が流れるバーで一人酒を飲むフィギョン。

そこにセミがやってくる。

『オレが愛するオレの友、ユ・セミ』と言い抱きつく。

何かあったのかと問うセミ。

フィギョン「チョン・ソンイ、あいつオレが本命じゃないようだ。オレが卑怯にも金でそそのかしたんだ。いま大変だから。それならオレになびくかなと思って」

セミ「そうしたけど嫌だって?」

黙って頷くフィギョン。

セミ「嫌だってのにやめるのはダメなの?やめるときになったじゃない」

フィギョン「おまえそれでいいのか?おまえの気持ちなるようになるのか?オレは、それがダメなんだ。恥ずかしくも・・・もしかしてチョン・ソンイ、あのバカ女、本当にあの男を待ってるんじゃないか?あの時あの事故で自分を救ったあのお化けのようなやつ」

セミもあの光景を思い出し、酒を一杯煽る。

セミ「フィギョン、わたしはあの男性を見たようなの。わたしも信じられないけどあの男性のようなの」

けれどフィギョンは酔いつぶれて聞いていなかった。

セミ「フィギョンわたしもダメなの。わたしの気持ちわたしのいいようにできない」

涙ながらにフィギョンを撫でるセミ。

1111。

ソンイの母ミヨンと弟ユンジェがソンイの家を尋ねる。

ベルを押しても出てこない。

フィギョンとうまく行ったのかと邪推する母。

ユンジェは警備室におかずを預けて帰ろうというが引っ越してから一度も来てないのにと引かないミヨン。

どうやって入るんだとユンジェ。

ミヨンは『電話番号の後半だ』と言い入力しても開かない。

けれどソンイが複雑なパスワードを覚えられないことを知っているミヨンは『1111』と入力する。

ビンゴだ!

家に入りとソンイと出くわし驚く。

どうして家にいるのに開けないのと問うミヨン。

ソンイ「わたしはチョン・ソンイなのよ!ベルが鳴ったからって開けてあげる?保安がそんなにお粗末でよいわけ?」

保安をそんなに考えてるのにパスワードが『1111』なのか?とミヨン。

『犬なり牛なりみんな入ってくるわよ』と続ける。

ソンイ「すごいわ、どうしてわかったの?」

汚いから口をゆすいでこいとミヨン。

ベルが鳴りプレゼントが届く。

ミヨンが開けてみると死んだネズミだった。

ソンイの写真に朱文字で『おまえも死ね』と書いてある。

ユンジェが配達人を追いかけるが逃げられてしまう。

ユンジェが警察に連絡しようとするがそれを止めるミヨン。

今はソンイは国民の恨みの対象だからと。

ありがとう、慰めになるとソンイ。

それは置いといてアン代表に会いに行こうという。

このような時におまえの保護するのが所属会社でしょと。

人形を贈ってくれるような人もいるというソンイだったがおまえを憎む人のほうがはるかに多いのが現実だ、マネージャーもなしに一人で立ちまわるのかとミヨン。

ソンイ「ボディーガード兼マネージャー、新しく雇ったわ」

ミヨン「誰なの?」

ミンジュンに警察署から郵便物が届く。

ミヨンは帰りがけにフィギョンとどうなったのかとソンイに問う。

それで、ソンイは母が観覧車のことを話したのだと気づく。

ミンジュンはエレベーターに乗っている際にソンイたちの会話を耳にする。

OKしなかったとのソンイの声を聞き少し反応するミンジュン。

どうしてよとヒートアップするミヨン。

自分の気が向いてないのにOKするのは礼儀でないような気がしてとソンイ。

エレベーターが開く。

ソンイ「あ、ようやく帰ってきたの?」

その様子に驚くミヨン。

ソンイは二人を紹介しミンジュンは挨拶をする。

誰かと問うミヨン。

ソンイはミンジュンと腕を組む。

ソンイ「あ〜、さっき言った新しいマネージャー。隣り住んでるの、家も近くていいでしょ。まあハーバード出なの。ハリウッド行くには英語を話すマネージャー必要でわたしが特別に迎え入れたの」

『マネージャー』と言われたところで反論しようとしたがソンイの話すスピードにつけ入る隙はなかった。

『ちょっと・・・』となにか聞きたげなミヨンだったがソンイにエレベーターに押し込められてしまう。

『これちょっと、抜けよ』と自分の手に腕組んでいるソンイの手を見るミンジュン。

ソンイ「Oops! Oh Sorry! アメリカで勉強したってどんな男がスキンシップに寛大にできないの?アメリカでは友人同士この程度するんじゃないの?」

ミンジュン「アメリカで友人がいなくてわからない!」

ソンイ「だから、アメリカであってもコリアであってもわたしはどうして友人がいないのか?こういったことを少しシリアスに悩んでみなさいって!自分自身の性格的欠陥のようなもの」

ミンジュン「それとわたしはマネージャーをするって言ったこと無いんだが。人にそのように話をするな」

ソンイ「いくらなら?」

ミンジュン「訪ねてみただろう?わたしがすると言ったか?」

ソンイ「はっ!密談をちょっとするんだよ・・・いくらなの?いくらならいいのよ?どうしたの?」

ミンジュン「パスワードを押すんだ」

ソンイ「どうせ見ても覚えられないわ。ウチのも毎日忘れるのに何?ト・マネージャー!」

ミンジュン「そう呼ぶなと」

ドアが開くとドアを押さえるソンイ。

ミンジュン「するな!」

けれどソンイの手に力が入っているように見える。

ソンイ「ハン・ユラの遺影が配達されたの。今日は死んだネズミが配達されて・・・わたしも死ねって」

ソンイの手を握り『入れ』とミンジュン。

ソンイ「15年を芸能界の生活したのに崩れるのは2週で十分だったわ。その間にした努力の数々確認できない噂一つですべて水の泡になったの。わたしはただ花のような女優一人を死に追いやった悪い女。それでもしっかり顔を上げよく生きている恥知らずな女。そのようになってしまった」

ミンジュン「おまえじゃないじゃないか、それでいい」

ソンイ「わたしも違うならいいのだと思ったの。だけど純粋な考えよ。人々はみんなわたしの気持ちのようじゃないわ。ハァ〜、今後わたしはどうやって生き・・・」

ミンジュン「何?」

ソンイ「わけもなく断ったの?」

自問気味のソンイ。

ミンジュン「何を?」

ソンイ「わたしの友達、フィギョン知ってるでしょ?あいつからプロポーズを受けたのよ今日。CMの違約金を払ってやって所属事務所再契約できなければわたしは正直ほぼ無一文同様なのよ。わたしの母があまりにも浪費してそのようだと見る目もあるのに疲弊して生きることなく本当に悠々としてたんだけどそいつが今日こう言ったのよ。わたしとわたしの家族が死ぬまで責任を負いたいって。すごくいい生活をさせてやるって」

ミンジュン「それなのにどうして断ったんだ?」

ソンイ「だからどうして断ったんだろう?今からでもそうしようって言おうか?」

ミンジュン「何をそうしようっていうんだ?」

語気を強めるミンジュン。

続けて。

ミンジュン「嫁に入り結婚するのに財物を論じるのは蛮族の道と言った」

ソンイ「誰が?」

ミンジュン「明心宝鑑(ミョンシムポガム)に出る!」

ソンイ「正直に言いなさい。ハーバード出身じゃなくて青鶴洞(チョンハクトン)出身でしょ?どうしてこうも人が古臭いの?」

ミンジュン「明心宝鑑をよく知りもしないくせに。そこに良い言葉がどんなに多いか」

ソンイ「そこにこんな言葉はないの?わたしの隣人が困難に置かれたら無条件に助けよ・・・明日からわたしのそばに必ずついて回ってね。OK?」

ミンジュン「必ずついて回ってね・・・?考えてはみよう」

※青鶴洞(チョンハクトン)智異山の中腹にある人口100人ほどの村で伝統の茅葺の家に住み儒教を信奉し子供を学校に通わせることなく寺子屋に通わせている。

書斎に入り本を浮かべ選ぶミンジュン。

そして読書を始める。

本『昔とても美しい公主がいました。月もない真っ暗な夜に光る星のようにきらきら光る公主でした。何のためだったのかエドワードはその言葉から慰めを得ました。だから一人でその言葉をつぶやいたのです。月もない真っ暗な夜に光る星のように』

ミンジュン「月もない真っ暗な夜に光る星のように」

『続けて繰り返し見てたらいつの間にか明け方が過ぎました』と心の中でつぶやくミンジュン。

召喚。

セミの母がユ検事に食事を食べさせている。

30過ぎた息子に高3のように世話を焼く母に少し嫌味を言うセミ。

母が席を外すのを見計らって兄の部屋から持ちだした写真を見せるセミ。

そしてこれは誰かと問う。

捜査上の秘密なのかと問うセミ。

本当に知らないと答えるユ検事。

これから調べると。

警察に出頭するミンジュン。

どうしてあの日は行ってしまったのかと問われ急な用があってと答えるミンジュン。

パク刑事は駐車違反等々の違反の反則金を払う羽目になったと機嫌が悪い。

ミンジュン「ところでどうしてわたしを参考人として召致したのですか?」

船と美容室のCCTVで姿を見つけたしソンイの隣に住んでいるし大学でもソンイを教えているしすべて偶然なのかと問うユ検事とパク刑事。

ミンジュン「それで今わたしがあの事件と関連していると考えてらっしゃるのですか?」

検事「はい、疑うことがわたしの役目ですから」

自分はいつも日記を書いていおり召喚状を受けて事件当日の日記を見るとよく知っている弁護士と会って真夜中に帰宅したのだというミンジュン。

そして事件の日の船の出発時刻等を聞き家から船の場所まで行くのに30分で行くのは可能でしょうか?と問うミンジュン。

さらに家にいたことを証明できるかと問われマンションのCCTVがあるという。

確認するとCCTVに映っておりアリバイは成立した。

パク刑事に遺書の筆跡鑑定結果が電話で知らされる。

間違いなく本人のものだと言われる。

ポケベル。

アン代表は事件に関係なく契約が月末で切れるのだと記者に言っている。

ソンイは寝ぼけて撮影があると思いもとのマネージャーに電話を入れる。

彼は現場にいるという。

セミのマネージャーとなったのだ。

主人公がセミに変わり撮影もうまく行っている様子を耳にしてしまうソンイ。

電話を切ったあとうなだれる。

ソンイ「わたしなにしてるんだろ」

ミンジュンのポケベルが鳴る。

録音を聞いてみると漫画を返していない件だった。

印象が良くて身分証もなしに新刊を貸したしたのに長期延滞だなんてとホン社長。

2件目はソンイだ。

ソンイ『いや、どんなマネージャーが一言もなしに出て行くのよ?どこに行ったのよ?連絡して!携帯一つ買っちゃダメなの?その程度はマネージャーの基本機器じゃないの?』

そう言われて携帯ショップを訪れ一番いいものをくれと言うミンジュン。

プレゼン。

フィギョンは父を尋ねプレゼンを行おうとしている。

『驚異的なアイテムです。逃したら後悔することでしょう。これは息子が父にささげる言葉ではなくS&C社員が会長にささげる画期的な提案です』とフィギョン。

我が社にはありとあらゆる部門があるにも関わらず惜しくも逃しているものもあるとフィギョン。

会長が資料をめくるとソンイだった。

『韓流の核、芸能企画社です』とフィギョン。

ゴルフの約束があると言い聞こうとしいない会長にしつこくソンイをアピールするフィギョン。

会長はアイアンでフィギョンを殴ろうとする。

父の体を抑えつつ『こんな一人画会社を設立してください、父さん』とフィギョン。

そんなにソンイが好きなのかと会長。

ハイと答えるフィギョン。

一旦一度見ようという会長。

けれど許可したというわけではないとフィギョンをたしなめる。

必ず設立してくれというフィギョン。

また自分がアピールできるものは父の財力しか無いから滅ばないでくれという。

呆れてフィギョンの足を蹴る会長。

会議。

テレビ通販を見ながら独り言をいうソンイ。

寒いですねとの問いかけに寒いわねと言い寒いからといってスタイル管理をしないなんてダメ、腰の肉、腹の肉と言われてお腹の肉を気にする。

ソンイ「あらあら、わたし太ったようだわ。あら、わたしこれどうして・・・」

食べていたお菓子を投げ捨てる。

そして腹筋マシーンを購入しようとスマホを手に持つ。

するとスマホが鳴る。

ソンイ「あ〜、忙しくて死にそうなのに!」

電話にでるとミンジュンだった。

ミンジュン「わたしはト・ミンジュンだけどこれはわたしの番号だ」

ソンイ「スマホ買ったの?どこなの?いま?」

ミンジュン「どうして?」

ソンイ「会議しなきゃ!会議。わたしのような大スターを迎え入れておいて」

ミンジュン「会議しようって?案件は何だ?」

ソンイ「わたし今回ひっそりとやめたんだけどヨーグルトや麺やコーヒーや様々な即席料理や食品の広告をものすごく無視することにしたのよ。わたしが再起することになれば、必ずまたすることになるはずなんだけどその時何かアップグレードされた自分の『食べてる放送』を見せてあげなければならないんじゃない?したがって私の大切な休息期に各種食べ物に接してみるのがとても重要なようで・・・」

ミンジュン「それで?」

ソンイ「今日の夕食のメニューはなにがいいかな?ト・マネージャー」

呆れるミンジュン。

ソンイ「ちなみにわたしはユムシ。このユムシが今年の冬が過ぎる前に必ず食べてみたい」

ユムシを買うにはどこに行けばいいのかと滔々と述べるソンイ。

ミンジュン「こんな事で会議しようと?」

ソンイ「わたし15年の間夕食のメニューは鶏の胸肉またはキャベツだったのよ。今後わたしに一食一食のメニューは大変重要な案件になるわ。一緒に集中してものすごいアイデアを出してくれたらいいわね」

ベルが鳴る。

ミンジュン「夜に人が来るはずはないのに」

宅配だ。

ソンイが何かを頼んでいたのだった。

しかもミンジュンの名前で。

ソンイ「時間的余裕ができてホームショッピングという新しい世界を垣間見たいいものがほんとうに多い、わたしはチョン・ソンイだから宅配を受け取ることができないの、明日も2つ以上来るわ、ト・マネージャーの好きなモノは何?」

呆れ顔のミンジュン。

頼んだものはカンジャンケジャンだった。

ソンイ「ご飯あるでしょ?このカニの甲羅のにあつあつのご飯からめて食べるとおしまいだわ!」

ミンジュン「どこに入る?」

ソンイ「わたしは惨めに一人で食べる、そんな子じゃないのよ」

ミンジュン「話しただろ?わたしは誰かとごはんを食べるのは嫌なんだ」

ソンイ「わたしは一人でごはんを食べるのは嫌なんだけど」

ミンジュンは観念して二人分の食器を用意する。

卵がいっぱいという文句に釣られ買ったのに水ばかりで質の悪いケジャンに腹を立てブツブツ言いながら用意するソンイ。

そんなソンイに対して『こんな夜中にポティ峠に行って座るやつら』と言う。

『なんだって?』とソンイ。

ミンジュン「あ〜それ?薬水洞(ヤクスドン)から漢南洞(ハンナムドン)にかけて峠がある“ポティ峠”という」

ソンイ「それで?」

ミンジュン「昔はその峠を商人たちがたくさん通ったが狭くて険しいので泥棒たちもそこによく隠れていたんだ。それで他人に詐欺を働いたり悪い人を見たらこのように言ったりしたんだ。“夜中にポティ峠に座るやつ”」

※捕盗(ポド)と言って役人が巡回していた言葉が訛ってポティとなったと言われている。

ソンイ「しばらく朝鮮悪口をちょっと使わないかといったところに丙子年に引き続きポティ峠?そんなのはみなどこで習うの?教育放送のようなものを楽しんで見るの?ああそうドラマの時間なのに。わたし達リビングでご飯を食べましょう!」

ミンジュン「ご飯は食卓で食べないと。わたしはそんなのが一番嫌いだ」

目で訴えるソンイ。

結局リビングでドラマを見ながら食事を摂る二人。

セミを見て化粧が浮いているというソンイ。

綺麗だけどとミンジュン。

セミの演技にそこはそうじゃない心に響くものがない。

わたしが会えばアドバイスの一つもといちいちいちゃもんを付けるソンイ。

ミンジュン「食べるのか見るのか」

ソンイ「あれあれ本物の涙じゃないわ」

偽物だから線を引く様に流れるし本物だったら鼻の方に急に落ちてきて鼻水もズルズル出てきてわかるでしょ?とミンジュンに同意を求める。

ミンジュン「興味が無いから説明をやめろ!」

ティッシュを撮ってくれと言われついつい超能力で動かすミンジュン。

さっきはあそこにあったのにと不思議がるソンイ。

わたしの魂を乗せた演技で視聴率17%まで上げておいたのにと言い視聴率の下落を予測するソンイ。

ソンイ「わたしの見たところ明日の視聴率は・・・8」

ミンジュン「どうして分かるんだそれを?」

ソンイ「わたしがこの業界生活15年じゃない。おばけだと・・・一目見れば見えるんだから。本当によく出て・・・8?」

翌日視聴率20%のお祝いが行われる。

チョン・ソンイだとこうはならなかったと監督。

セミの評判もうなぎ上りだ。

スタスタ歩くチャン弁護士。

10年来買えと言っていた携帯を残り二ヶ月というこの時期に買ったことに腹を立てているのだ。

しかも登録された番号の1はソンイで2がチャン弁護士だった。

あきらかに嫉妬だ。

ミンジュンは1と2を変えようかというが幼稚だと断るチャン弁護士。

電話がなりすぐに出るミンジュン。

態度の急変に呆れるチャン弁護士。

ミンジュン「わたしは今外に出てる」

どんなマネージャーが何も言わずに出るのよとソンイ。

何かあったのかと問うミンジュン。

ソンイ「あるわよ〜。今日は昼食のメニューの会議はしないの?わたし鍋焼きうどんに惹かれるんだけど」

ミンジュン「別・・・切るぞ!」

もとのマネージャーのポムが『姉さん!』と言いやってくる。

ユラのポーチを車においていたのを持ってきたのだ。

ポムはソンイを待つという。

悪い女に飼い慣らされたのかセミは優しくてぎこちないのだという。

『姉さんの悪口と暴力が恋しいです』とポム。

ソンイ「そうね、少しだけ待って。姉さんが復帰したら手荒く扱ってあげるから」

捨てるのも気まずいしと言いつつ廊下を歩くソンイ。

ポーチを落としてしまう。

すると中からUSBが出てくる。

鍋焼きうどん。

ご飯を食べたかったというチャン弁護士。

わたしは鍋焼きうどんが食べたくてとミンジュン。

一緒に食事をするのが難しかったのにどうしたのかと問うチャン弁護士。

食事というのは不思議で一緒に食べ始めると一人で食べるのが寂しいとミンジュン。

そして鍋焼きうどんの持ち帰りを2つ頼む。

2つ頼んでどうするんだというチャン弁護士の問いにただ2つ置いて食べようとと答えるミンジュン。

外に出て寒さを感じるミンジュン。

冬だからあたりまえだと言うチャン弁護士だったがミンジュンが寒さを感じないことも知っていた。

ミンジュン「本当に発つ日が近づいているという話でしょう。少しずつ体に変化が生じるようです」

ソンイ「ここに座ってなさい」

くまの人形をそばに座らせUSBを見始めるソンイ。

ユラと知らない女性が会話している。

秘密を知る女性からその秘密を聞き出そうとしているユラ。

秘密を知ればあなたは死ぬかもしれないという女性。

ミンジュンが帰ってくる。

ソンイ「買わない風を装っておいて?」

ミンジュン「誰かにやろうと持ってきたんだ」

ソンイ「2つね。まだ昼食をとってない?」

ミンジュン「ああ」

ソンイ「よかったわ、一緒に食べましょ」

ミンジュン「わたしは別々に食べてもいいのだが・・・それならそうしようか」

中へ入って行くミンジュン。

隠しカメラ。

ジェギョン「事が煩わしくなった、始めろ」

電話相手に命ずるジェギョン。

『何を始めろって?』と兄のオフィスを訪れたフィギョン。

ごまかすチェギョン。

フィギョンはソンイと一緒に食事をしようという。

ジェギョンが今日は先約があると言うとでは明日ならどうかとフィギョン。

大丈夫だとジェギョン。

ソンイに話して約束を取り付けるというフィギョン。

ジェギョン「多分、ソンイは明日の夕食食べられないぞ」

ソンイ「どこで買ったの?美味しいわ」

ミンジュン「50年になる店だ。3代目がやってる」

ソンイ「どうりで」

ミンジュン「初代の味には及ばない。だけど」

ソンイ「昔食べた人のように話すのね?霊感のようだという話をたくさん聞かない?見た目はまともなのにきっと中に霊感が入っているようだわ」

ソンイの電話が鳴る。

服のお直しができたようだ。

次のスケジュールの移動の合間に取りに行くとありもしないスケジュールを確認するソンイ。

久しぶりにスケジュールができた何を着て行こうかとはしゃぐソンイ。

ミンジュンはくまのぬいぐるみが気になり始める。

これは何だと問うミンジュン。

少し前にファンから貰ったプレゼントだとソンイ。

ミンジュンは近づき中身を解析する。

そして左目を引き抜く。

カメラだった。

セミの本音。

ソンイ「誰がわたしを監視してたのか?お金と時間と労力をかけて憎むほどわたしのことが憎いの?」

ブティックに着く。

ソンイ「行かないでよ」

ミンジュン「行かない」

ソンイ「ありがとう」

中にはセミがいた。

セミ「わたしはそうでなくてもあなたに電話しようと思ってたのに、少し時間いい?」

お茶を飲む二人。

ソンイ「ドラマよく見たわよ」

セミ「ええ、そうなの」

この前は誤解だというセミ。

ソンイ「誤解したことはないわ。あなたはあの日監督からのメールを受けて出て行ったんじゃないの。わたしにはお母さんが怪我したと嘘をついて」

それでOKしておいたのにどうしてウソをついたの?妨害するとでも思ったの?と続ける。

セミ「あなたが気分を悪くするかと。他の人でもなくわたしだから。あなたが全く認めないわたしがあなたの座を占めたとしたらあなたの自尊心が傷ついて気分を悪くするかと」

ソンイ「わたしがあなたを認めない?あなたを認めずに仕事をするたびに製作会社の監督たちにあなたの話をしながらあなたを忘れないで出演させてくれとお願いするわけ?」

セミ「あなたは妬みが多い子じゃない。誰よりも勝負欲が強いじゃない。そんなあなたがわたしを全く警戒することもせずにわたしと競争しようともせずにいつもあなたのそばに置こうとしたわ。その意味が何だとわたしがわからないほどバカだと思った?その場に立つのが死ぬより嫌でも他の方法がなくてそこに立ってあなたに微笑んでいたわたしは気分がどうだったのかと考えてみたことがあった?わたしはあなたがたった一度でもわたしに嫉妬してわたしに警戒してわたしと競争することを望んだの」

ソンイ「ユ・セミ、それは・・・」

セミ「わたしの言葉を聞きなさいよ!わたしはいつもあなたの言葉だけ聞いたわ。これからはわたしの言葉もちょっと聞いて。何を期待していたの?ああ、あなたの代わりにその場に立って申し訳ないと言うことを願ったの?あなたが努力もなしに得たそのすべてを、わたしは血の出る努力でようやく得るために始めただけよ。申し訳ない?全く申し訳なくないわ」

目に涙をにじませるソンイ。

ソンイ「あなた、わたしを一度でも友だちと思ってたことはある?」

セミ「あ〜、それはごめん。一度もないわ」

立ち上がるソンイ。

ソンイ「わたしが今回底を打ちながら気持ちが本当に汚れてるときが多かったけど、一つだけ良い点があるわ。人がちょうど引っかかったわ。本当の味方と味方を装った敵。人生にたまに大きな試練が来ること、一度に本物と偽物を取り除けという神様がくれた大きな機会ではないかと思うわ」

そして立ち去る。

ブティックから出てきたソンイ。

何者かがガラスの花瓶のようなものを屋上から投げつける。

ミンジュンは瞬間移動しソンイを助ける。

さらに屋上の犯人を倒す。

その後の様子を目撃するセミ。

ミンジュンを見て驚愕する。

病院へ。

病院に連れて行かれるソンイ。

また病院服でうんざりだと不平を言う。

またちょっと気絶しただけで血も出てないのにという。

検査してみないと脳出血や万が一にも急性くも膜下出血の可能性がある、とにかくCTやMRIを撮るからおとなしくしてろという。

前から思ってたけどドクターが夢なの?とソンイ。

ミンジュン「わたしがそこそこの医師より、より良いということだけは知っている」

警察からミンジュンに犯人が捕まったと連絡が入る。

何もかもやったやつだと怒るソンイ。

けれど捕まったからよかったじゃないかというミンジュン。

ソンイ「悪いやつ。和解はないと言って!」

警察に行こうとするミンジュン。

ソンイ「ところでさっき事故が起きた時の話だけど、確かにト・マネージャーが車の中にいるのを見たのよ。なのにどうやってわたしを助けたの?一秒もない時間で」

ミンジュン「見間違えたんだ」

ソンイ「いや、確かに・・・」

ミンジュン「行ってくるぞ。休んでおけ」

拉致。

犯人はユラのストーカーだった。

殺人未遂をした自覚はなく冗談だったという。

ソンイのところに医師がやって来て注射を打つという。

ソンイは反対側を向いてミンジュンにユムシを買ってきてくれとメールしている。

一連の犯行の調書を取る刑事。

けれど犯人はぬいぐるみのカメラは自分じゃないという。

そのころ、ソンイはどこかに連れ去られようとしていた。

刑事と犯人とのやりとりで他にもソンイを狙っているものがいると気づくミンジュン。

ソンイに連絡するが通じない。

ソンイは操作のきかない自分の車にのせられ崖から落とされようとしていた。

ミンジュンは警察署から瞬間移動し病院へ行く。

残されたスマホ。

ソンイ「助けて!助けてト・マネージャー!ト・マネージャー助けてト・ミンジュン!あ〜!」

雷とともに車を止めに現れるミンジュン。

現れた瞬間に車のボンネットを叩きつけ落ちる寸前で車を制止させる。

ソンイの無事を確認した後すぐに消える。

第7話エピローグ。

ぬいぐるみの隠しカメラの映像。

『マンマ、マンマ、マンマ』とくまのぬいぐるみを食卓につかせるソンイ。

『わたしが全部食べるぞ〜!』と野太い声を出す。

(山賊の声らしい)

そしていつものビールとチキンに舌鼓を打つ。

『くまちゃん、かわいい〜〜〜』とぬいぐるみとじゃれる。

その後はお得意のラップだ。

奇襲のキスもしたりする。

ユラのポーチから出てきたUSBを見ているところも映っている。

そして最後のシーンはミンジュンがカメラをもぎ取るところだ。

そんな様子を見るジェギョン。

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