星から来たあなた
第4話

ミンジュンはチャン弁護士と会う。

チャン弁護士「それなら結局そのヒールを履いて船に乗ったということですか?」

ミンジュン「はい」

チャン弁護士「いや、けどここにいらっしゃるって!・・・大丈夫なのですか?行ってみなくて?」

ミンジュン「チャン弁護士。わたしはここで400年生きてきました。多くのことがあったでしょう。想像もできないほどひどいことも」

朝鮮時代の回想。

イファとともに江陵(カンヌン)のイファの実家に到着する。

『お母さん、お父さん、イファが来ました』と門をたたくイファ。

下男はイファを見て『大監さま。亡くなったお嬢様が戻って来られました!』と大騒ぎだ。

涙を流し愛しい娘を出迎える母。

死んだと聞き極楽往生だけを祈っていたという母。

イファは婚家に殺されそうになったという。

父もまたどこか怪我したところはないかと気遣う。

イファはミンジュンのことを紹介し助けてくれてここまで連れてきてくれたた命の恩人だという。

父はご馳走を用意し『どのように恩を返していいかわからないが滞在中は我が家と思って楽にしてくれ』と言う。

その後恐る恐るご馳走を頬張るミンジュン。

夜中。

イファの首を絞める母。

『汚れて生きることは死ぬことよりも劣ると教えたのにどうして名誉を汚してこの家に足を踏み入れたのか?もう死んだ人なのだから死になさい』と手に力を込める母。

助けてくれと懇願するイファ。

外にいた大監の影が消えると母は力を緩める。

本当はイファを殺したくないのだ。

そしてすぐに逃げろという。

大監は家の名誉を守るために自らの手でイファを殺すと言っていたのだ。

そのため母がそうすることにして逃がそうとしたのだった。

そして金を渡し死んだように息を潜めて暮らせという。

またどこの馬の骨かわからない男をどうして連れてきたのか、おまえの父が子の命よりも家門の名誉を大事にするとどうしてわからなかったのかとイファに問う母。

そこでイファは、ミンジュンにも危険が及んでいるだろうことに気づく。

ミンジュンは毒を盛られ苦しんでいたが地球人には致死量なのにもかかわらず絶命していなかった。

朦朧とする意識の中で飛行物体が去っていくのを見るミンジュン。

喫茶店の続き。

ミンジュン「絶対に忘れられぬ苦痛も、時間とともに流れて行きました」

チャン弁護士「わたしは、まあ、その長い歳月を生きたことがなくてよくわかりません。けれど生きていてこんな気もするんです。人間って死ぬのがわかっていても一生懸命生きるんだな。いつか別れるとわかっていても愛するときは明日がないかのように愛するんだな。そのように愚かなのがまさに人間なんだな。時間が経てば結局は大丈夫になるでしょう。なかったことのようにもなるのでしょう。けれど昔も重要ですが今も重要なのではないですか?もしもその方に悪いことが起きれば今何でも無いようにする自信がありますか?」

テレビでチョン・ソンイスペシャルを見ているミンジュン。

チョコレートのCMからドラマに進出し子役ながら脚光を浴び国民女優への道を歩んだ軌跡を紹介している。

ソンイ「初恋ですか?質問が陳腐だわ、ハハハ。あー初恋。デートは何度かしましたがいまだに初恋、それだけの人はいなくて。幼いころ大きな事故になりそうなことがあってその時にわたしを助けたおじさんがいたんです。顔がはっきりと思い出せなくて・・・背がちょっと高くてイケメンタイプ。最高だった。短い瞬間だったけれどとても神秘的ながらも優しかった感じ?まだ思い出しますね。そのおじさんもわたしを覚えているのかは分からないです。そうだけどわたしはその方を見ればわかると思います。運命的に・・・」

自分のことに言及するソンイをテレビで見てミンジュンは動き始める。

60時間後、ミンジュンは河原を自転車で走り当局者によって運ばれるソンイと同じデザインのヒールを履いた死体を見る。

水死体事件担当のパク刑事はわかりきってることだと今回の事件は無条件に自殺だという。

鬱病の薬を飲んでいたしTwitterに生きるのは辛いとか書き込みしていたし当時は泥酔していたとの目撃情報もあるしと。

記者からの電話にもうんざりしている。

そこにコーヒーを両手と持ち口にくわえてユ・ソク検事が入ってくる。

CCTVを確認したかと問うユ・ソク検事。

あらかた見たと答えるパク刑事に詳しく見なければならないでしょうという。

招待客総数は77人で新郎新婦が芸能人ということもあってほとんどの人の顔を識別できると説明するパク刑事。

当日、船内には写真の流出を防止するためにマネージャーさえ入れない。

ソンイとセミとフィギョンは同テーブルだ。

そこにジェギョンがやってくる。

久しぶりだと挨拶するソンイ。

『あ、そう、気になることがあるんだけど、オッパ付き合ってる人がいるの?』とハン・ユラがS&Cグループの男と結婚するとか言っていたというソンイ。

そして息子は二人じゃないとも言う。
ジェギョンはウチの百貨店のモデルだがと関係無いことを表明する。

『そうでしょ?はあ、ハン・ユラ。そうだと思ったわ。いや、まあ、嘘をさもホントのように言う?演技をそんなにするなんてほんとに』と毒を吐く。

最近ユラと仲が悪いということが知れてるのでやめなさいとソンイをたしなめるセミ。

事実だけどと言ってすぐに話を変え新婦を見に行くというソンイ。

『オンニ(姉さん)!』と呼び新婦ソヨンに話しかけるソンイ。

『忙しいのにいつ病院に行ったんだ?オンニ(姉さん)の勤勉さを見習わなきゃ』と毒の入ったユーモアを述べるソンイ。

そこにユラもやってくる。

二人は同期のようだ。

自分がブーケを受け取るというユラ。

受け取る予定の子が彼氏と別れたからと。

それなら誰かいるの?結婚するの?とソヨン。

花火の時にサプライズ発表があるから期待してというユラ。

ソンイ「チッ、いや、どうして他人の結婚式で本人がイベントをするのよ?」

その時足元を見るユラ。

ソンイと同じヒールだ。

ヒールまで真似するのかとユラ。

自分が最初だと言い始めると会えば喧嘩するのかとソヨンが止める。

そして写真を撮ろうという。

その後はセクシーポーズ合戦で新婦をそっちのけの二人。

トスされたブーケを受け取るユラ。

ソンイが席に戻る。

トイレでユラに会ってポーチを忘れていたので持ってきている。

セミたちに聞いてもユラを見ていないと言われる。

おなかがすいたというとフィギョンはフォアグラもキャビアもあるという。

そんなのはおまえが食えとソンイは別のものを注文する。

ユムシだ。

※釣り餌にも使う珍味、結構グロい

さすがに『ちょっと・・・』と言うセミ。

せっかくこんなところに来たんだからそのくらいは食べないと焼酎にピッタリだというソンイ。

『どうして?わたしが恥ずかしい?』と問うソンイ。

場をわきまえていない。

フィギョンもセミも答えに窮す。

花火が始まる。

セミはパク監督を見つけ次回作のシナリオを見たという。

セキュリティーをかけておいたのにという監督にソンイが見ていたのを見たのだと言いいい役があれば呼んでくれという。

パク監督は一度飲みに行こうとセミを誘う。

『えっ?』というセミ。

呼んでくれというからとパク監督。

もちろん下心がありありだ。

そこにフィギョンが割って入る。

その映画がクランクインするのは確かなのかと。

S&Cエンタの投資がないと流れると聞いたとフィギョン。

あんた誰だというパク監督にS&Cエンタの常務の弟だと自己紹介するフィギョン。

兄は芸術のことがよくわからなくて自分に面白いかどうか聞くんだけど面白くないから投資するなと自分が言ったんだと言う。

退散するパク監督。

話が終わるとフィギョンはあんな奴と話をするな、変態チンピラだと言いセミの首に手を回す。

自分以外は狼だから彼氏ができたらオッパに見せて許可を受けろというフィギョ ン。

セミ「あなたが何なの?」

フィギョン「オレ?オレはおまえのベストフレンドの夫になる方だろ?」

落ち込むセミ。

ソンイはどこだとフィギョンが問うとお酒を取りに行ったんじゃないかと答えるセミ。

二階でふらふらしているソンイを見つけるセミ。

『ソンイ、そこは危ない・・・』と言った瞬間に船が揺れる。

フィギョンに支えられるセミ。

そしてソンイが消える。

『ソンイ、どこに行ったの?さっきまであそこにいたのに』と二階を指さすセミ。

予定より一時間早く船が戻る。

ソンイとユラがいなくなったとマネージャーたちに伝えるセミ。

必死に客室を探すフィギョン。

ソンイはある部屋で寝入っていた。

1時42分に最後に船を降りたのがソンイだと言うパク刑事。

ユラが最後に目撃されたのが11時半ごろソンイと言い争っていた時間で死亡推定時刻はみんながユラがいないと気づいた0時半の間の1時間だという。

そして記者たちがソンイのせいなのかとしつこく聞いてくるというパク刑事。

そういう噂なのだとユ検事に告げる。

ミンジュンは噂の伝搬について授業を行っていた。

大学のいたるところでもソンイの噂が流れている。

そして美容室でユラともめた動画もネットにアップされていてミンジュンの同僚が見ている。

弟のユンジェもネットでそのニュースを目の当たりにする。

ユラのマネージャーーも○○のせいでとてもつらい目にあっていたと証言している。

キレるユンジェ。

そんな様子さえもかっこいいという女子生徒たち。

ホン社長の漫画喫茶でもそのことが話題になる。

青ジャージは『ダメだなチョン・ソンイ』と自分の結婚する女リストから外すという。

怒るホン社長。

『ちょっと、チョン・ソンイが正直礼儀知らずなのは本当だけどそんな子じゃないわよ。わたしの中高の友達なので、あの子のことはわたしがよく分かるわ』とソンイをかばう。

青ジャージと赤ジャージは笑い飛ばす。

世論も悪化しておりアン代表も焦る。

マンション前では記者が大挙してたむろしている。

マネージャーはソンイに電話するがソンイはまだ悠長に寝ていた。

ユラが発見されたというマネージャーの一言で初めてユラが死んだことがわかる。

どうしてかと問うソンイに『自分たちのほうが死にそうになるから記者が上る前に早く下りてきてくれ』と地下駐車場に来るように言うマネージャー。

踊り場に出ると既に記者がエレベーターに乗ったからエレベーターも非常階段もダメだと言われ部屋に戻ろうとする。

けれど焦って暗証番号を忘れてしまい家にも入れない。

その時偶然にもミンジュンが出てきてたので『ちょっと待って!』と言い強引に家に押し入る。

23階に到着した記者たちは踊り場をうめつくす。

『いや、これはなんの・・・』とミンジュンが言うとソンイは人差し指でミンジュンの唇を押さえる。

『シッ!ちょっと見てよ。わたしいま出たらあの人達に引き剥がされて死ぬわ』とソンイ。

シリアスな状況のにお腹が鳴るソンイ。

昨日から何も食べてないのでラーメンか冷や飯でもあるかと問う。

出て行けというミンジュン。

ドアに掛けたミンジュンの手を止め切ない顔をして首を横に振る。

外に出たミンジュンにカメラが向けられる。

『カメラどけろ』と言う。

ソンイはマネージャーに電話をしてみんながそんな噂を信じているのかと問う。

ハイと答え雰囲気が良くないから一日だけはインターネットを見ずに家にいてくれというマネージャー。

そこでバッテリーが無くなり電話が切れる。

ミンジュンはスマホを持ってないので充電器はない。

セミの母ソニョンは帰ってきたセミを捕まえる。

ソンイのことだ。

『わたしは家でもチョン・ソンイの友達?ママの娘じゃなくて?』とセミ。

ソンイの件で一日中電話が鳴りっぱなしで電話を切っていたのだ。

ソンイからの連絡もないという。

とあるところで見てもらってソンイは今年大事が起きてその先真っ暗でその後はセミの運気が上がるというソニョン。

ソンイは憎らしいところもあるけど10年来の友人だとそんなことをいう母に失望するというセミ。

そんなセミにいつまでも助演でいいのかと問うソニョン。

あなたが助演ならわたしも助演だ、人生は一寸先がわからないから面白い、長く慕っているフィギョンを自分のものにしてスポットライトを浴びろともいう。

ミヨンは状況を収集しろとアン代表の元へやってきている。

そこにCMスポンサーからの品位維持の規定違反で訴訟をするという話が飛び込む。

さらにドラマの話もお流れとなる。

頭を抱えるアン代表。

ミヨンは空気を読まず再契約のサインをすると言い出す。

けれどアン代表はまた今度と言い席を外す。

書庫。

お腹の空いたソンイはブツブツと悪態をついている。

ようやく帰ってきたミンジュンに『チッ、虎も自らの足でやってくるのね』とソンイ。

『自分のことを言えば来るんだろ?』とミンジュン。

※『噂をすれば影』と同様の慣用表現。『虎も自らの話をすればやって来る』をソンイが誤用したのでミンジュンが訂正した。

寝室に行き眠るミンジュン。

そこにソンイがやってくる。

ひとりで食べると美味しくないから一緒にいてというが手であっちへ行けとあしらわれてしまう。

ブツブツ言いながらラーメンを啜り完食してしまう。

3口しか食べない予定だったのに。

『終わりだ〜!』と頭を抱えるソンイ。

トイレを探すソンイ。

偶然隠し扉を押してしまい書庫に入る。

絵もあるようだ。

偽物ごときが本物のようだとソンイ。

ソンイ「わ〜、これっていったい何なの?地球で最後の3ヶ月の記録』

日記を勝手に読んでしまうソンイ。

ソンイが書庫に入った音を聞きやって来たミンジュン。

ミンジュン「何してる?」

ソンイ「わ〜、急に!」

音もなく入ってきたことに驚いたのだ。

ミンジュン「わたしが聞きたいのだけど。ここにいつ、どうして入ってきたんだ?」

ソンイ「トイレを探してて・・・けれどここは何なの?これ全て何なの?」

本や絵や骨董を扱う副業かと。

ソンイを引っ張りだし出て行けと言うミンジュン。

ここには彼が400年の時を過ごしてきた証がたくさん眠っている。

ソンイ「部屋に入ったのは悪かったけどどうやって出るのよ、今」

ミンジュン「いいように出ればいい」

わたしをどうやって殺そうかと待ち構えているのにと涙ぐむソンイ。

わたしが男の家から出たら粉々になって死んじゃうとも言う。

知ったことではないというミンジュン。

ソンイは開き直り師匠は弟子を守る義務があると言い出す。

ミンジュン「誰がおまえの師匠なんだ?」

ソンイ「そちら?」

ミンジュン「わたしはそちらを弟子だと思ったことはほんの一瞬もない。出て行け」

ソンイ「おい!離せこれ!師匠じゃないって?」

ミンジュン「おいだと?」

敬語を使ってる内に聞いておけばよかったのだと完全に開き直るソンイ。

そして『ついでだから言うけど何歳だ?わたしより若いだろ?わたしがこの家から出て行けばわたしだけが死ぬんじゃないわ。わたしのト・ミンジュンさんも一緒に死ぬのよ!』 という。

ソンイを隠した男として今後も記者に一挙手一投足を追い回されるというのだ。

『少しの間いさせて。お願いよ!』と腕組みをして偉そうに言うソンイ。

ミンジュンは即座に条件を述べ始める。

一つ目に『家にあるものを触るな』というと『触らない、触らない』と答えるソンイ。

二つ目はどんな質問もするなというものだ。

ソンイ「しない、しない。感謝の意ということで握手でも」

手を出すソンイ。

そこにすかさず『半径1メートル以内の接近禁止』という条件を出し寝室に戻るミンジュン。

ソンイ「あ〜、何よ、あんたも接近しないでよ、あんたも!」

そして『どんな人達と映画を撮ったと思ってんのよ』とチョン・ウソン、カン・ドンウォン、ウォン
ビンの名を挙げとんでもなくすごい人たちだという。

ソンイ「(独り言)不思議だわ。男ならわたしを嫌いというのは不可能なのに・・・趣向があっち(ゲイ)のほうなのか?」

証拠隠滅。

ジェギョンがユラの件で部下から報告を受けている。

要点は次のとおりだ。

遺族は解剖も望まないし自殺として収束しそうだ。

ノートPCは処理したが通話記録等がコピーされた痕跡がある。

結婚式の時に持っていたクラッチバッグだろうという。

そこでジェギョンはCCTVを確保しろという。

そこにフィギョンが入ってきて部下は去っていく。

ハン・ユラが死んだのがどうしてソンイのせいなんだ?とうろたえているフィギョン。

そして知ってる記者を集めてくれと兄に頼む。

さらに自殺、事故、他殺もあるしアメリカでも似たような状況の他殺があるという。

笑うジェギョン。

捜査中だから明かされるだろうと。

それをどうやって信じるんだ!とフィギョン。

潜伏。

フィギョンがソンイの家を訪ねようとすると大勢の記者が踊り場に座り込んで食事をしていた。

こんな時に彼氏でも来たらビッグニュースなのにという記者。

どこかの記者と間違われたフィギョは誘われて食事をするはめに。

中にいるのは確かなのかと問うフィギョン。

なにも食べずに中にいるんじゃないかと少々声を荒らげてしまう。

そんなフィギョンの心配を他所にソンイはミンジュンの家でミカンを頬張りつつTVを見ていた。

散らかしまくっている様子を見てリモコンを取り上げてTVを消すミンジュン。

ミンジュン「ところで、そちらのせいでハン・ユラが死んだというのは本当か?」

ソンイ「あの時美容室で見たでしょ?ハン・ユラがわたしを見たくないからって、漢江に身を投げる人なのかって!絶対にそんな人じゃないって・・・最後に会った時にもすぐに結婚するってどんなにか自慢してたのに。歳も30にしかなってないのに。一体どうしてこうなったのか。わたしは間違ったこともしてないのにどうしてこうも気まずくてすまないんだろう」

涙するソンイ。

ミンジュン「彼女を最後に見たのはいつなんだ?」

ソンイ「最後に見たのは・・・」

しばし回想する。

事件当日夜11時40分。

『どうしてなにも言っちゃダメなの?』と男性と口論しているハン・ユラをトイレのドアから覗くソンイ。

男性の顔を見るとジェギョンだった。

自分のサプライズを聞けばオッパもびっくりするというユラ。

ジェギョンはうつ病はどうなったのかと問う。

わたしのうつ病はオッパ次第だしもう薬も飲んでないというユラ。

オレがお前を好きなのは知ってるだろう?健康管理はしっかりしろと言うジェギョン。

その会話をこっそり聞いたソンイは二人が付き合っていることを確信する。

ユラがトイレに入ってくる。

盗み聞きしてたのかと問われ『少し?』と答えるソンイ。

ユラ「わたしは今日、あの人との結婚を発表するわ」

ソンイ「ところで、必ずジェギョンオッパでなければならないの?」

ユラ「どういう意味よ?」

ソンイ「いや、わたしは正直オンニがわたしのスタイルじゃないけど男にとってかなり魅力のある女性だと思ってるのよ」

ユラ「どうして?ジェギョンさんは違うのに私一人すがってるみたい?」

ソンイ「去っていく状況がちょっとそうだったわ」

ユラ「生意気言わないで。あなたが知らないことがあるの。オッパがわたしに積極的に結婚しようということができない内部事情よ」

ソンイ「それってなんなの?」

ユラ「それをわたしがあなたに言うとでも?」

ソンイ「いや、まあわたしもそう気になるということでもなく」

ユラ「私、結婚すればすぐに引退するわ。私がいなくなればあなた一人ですべてやりなさい」

ソンイ「格別心配を?今でも十分によくやって食べてるわ」

ユラ「礼儀のないクソ女、一言で負けなさい!」

ソンイ「自分のことをおっしゃってるのね」

そこに他の人が入ってきてユラは去っていく。

その時にユラが忘れていったポーチをソンイが持って行ったのだ。

トイレから出て男とすれ違うソンイ。

それがユラを見た最後でポーチを渡そうといくら探しても見つけられずその内に自分が酔って記憶がなくなったのだという。

じっとミンジュンを見るソンイ。

ミンジュン「どうした?」

ソンイ「実は、わたしあの日本当に変なことがあったの」

CCTVのチェックをずっとやっているユ検事とパク刑事。

ユ検事はリストに乗ってない人物を発見する。

ミンジュンだ。

ソンイは船で眠った時に夢にミンジュンが出たという。

すごく鮮明でしくてそれはほんとうに夢なのかと思ったと言う。

CCTVをチェックする二人は一瞬で消えたミンジュンを不思議がる。

パク刑事は水霊なのかと驚いている。

ユ検事は同時にソンイが消えたことにも気づく。

ソンイ「もしかしてあそこに来たの?」

ミンジュン「そんなことがあるわけないじゃないか」

ソンイ「だからそこに来るはずがないのに、けれど確かにそこでそちらを見たようだって話よ。それならその日なにしてたの?」

その日本当は瞬間移動して船に行っていたミンジュン。

移動しながら気付いた時にはCCTVを録画不能にしていた。

その時にソンイに見つかったのだ。

船が揺れて漢江に落ちそうになったソンイを助けベッドに寝かせるミンジュン。

そして不意にミンジュンを引き寄せたソンイとキスをしてしまったのだ。

第4話のエピローグ。

ミンジュン「キスですか?機会がなかったのではないですが一度もしませんでした。正直人物(自分の見た目)がこうなので誘惑は多かったです」

朝鮮時代。

ミンジュン「耳に入れたいこととは何だ?」

妓女「ソンビさまこれを。檀園(ダヌォン)とお聞きになられたことがあるでしょう?檀園金弘道(キム・ホンド)。王世孫の肖像画をも描いた近頃、漢陽(ハニャン)でもっとも勢いのある画工です。わたしの気持ちですのでお受け取りください。そしてこれも」

ミンジュンにキスをしようとする妓女(キニョ)。

ミンジュンは身を入れ替え、妓女を壁側に抑える。

ミンジュン「漢陽最高の絶世の美人の願いを拒むことはできまい。だがその前に告白することがあるのだ。わたしがどこから来たのか知っているか?わたしはあの星から来たのだ。それでも良いか?だめであろう?私達は互いに他の星の人だから」

妓女「わたしが嫌なら嫌とおっしゃってくだされば・・・どうしてそうでたらめな嘘を・・・ずいぶんですわ」

去っていく妓女。

ため息をつくミンジュン。

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