星から来たあなた
第3話

ミンジュンは『これは誰だ?』とソンイの財布の中の写真を見せる。

『どうして許可もなく他人の写真を見るのよ!』と財布を取り返すソンイ。

『だれだ?』と声を荒げるミンジュン。

ソンイ「わたしが答えなければならないの?」

去ろうとするソンイを抑えこむミンジュン。

ソンイ「何するのよ。狂ったの?」

ミンジュン「おまえ、誰だ?」

朝鮮時代の回想。

イファ「どなたなのですか?いえ変なので。急に空中へふわっと浮かぶなんて」

さらに服や髪型、下りてきた奇妙な物体にも言及する。

そして再び誰なのかと尋ねなんと言われても驚かないと言う。

また母は妖物が嫌いだったが自分は人間だけがこの世界に住んでいるとは思わないと幽霊、おばけ、九尾狐、直符使者(チョスンサジャ)などは全ていると思っているとイファ。

『旦那様(ナウリ)はその中のどれなのですか?』とも問う。

イファが話している間ミンジュンは口の動きを読んでいるようだ。

イファ「もしかして話すことができないのですか?それなら行き先はあるのですか?家族は?旦那様が誰であろうと正体が何であろうとわたしにとっては恩人です。おそらくわたしの命を救ってくれた方と知れば舅も追い出すことはないでしょう。だから、わたしと一緒に行きましょう・・・。わたしと一緒に行きましょう。わたしがお助けします」

婚家に着くと嫁が首を吊って自殺したからその美しい意を称えるために国に烈女風信(ヨルリョプンシン)を請う文を掲げると言っている。

要するに夫に死を持って添い遂げた烈女として名誉を称えてくれというのだ。

愕然とするイファ。

棺桶には偽の死体が入れられ舅はイファが生きている姿を見られてはならないと亡き者にしろと下男に命じる。

イファの命よりも家門の名誉を重んじているのだ。

下男に見つかりそうになったイファをとっさに袖に隠し瞬間移動するミンジュン。

自分の墓の前で涙するイファ。

自分は人なのか幽霊なのかとうなだれる。

しばらくして実家の江陵(カンヌン)に戻ることにするイファ。

父に会えばなんとかなるだろうという。

イファ「今まで色々とありがとうございました。いらっしゃったところが何処か存じませんが、無事にお帰りになることをお祈り致します。旦那様の正体はわかりませんがわたしよりはるかに優れた能力をたくさんお持ちの方ですので心配はいたしません」

一礼して去ろうとするイファ。

ミンジュン「一緒に行きましょう。わたしと一緒に行きましょう。わたしが守って差し上げます」

自分を押さえつけていたミンジュンの手を振り払うソンイ。

ソンイ「今、わたしが誰かと聞いたの?わたしをまだ分からないの?チョン・ソンイじゃない!」

ミンジュン「そうだな、チョン・ソンイだ。あの女性であるはずがないよな」

ソンイ「あの女性って誰なの?なに、わたしと似ているの?」

シリアスが続かないソンイは清潭洞の整形外科に自分のようにしてくれと行列ができていると話し出す。

ミンジュンはソンイの靴を見て夢で見た靴を思い出す。

どこを見ているんだというソンイにその靴はあなたのものかと問う。

韓国に一足しか無いし自分は誰もが使うものを使わないのだというソンイ。

チャン弁護士はミンジュンから話を聞いて転生かドッペルゲンガーではないのかと言う。

法曹界の人がそんな非理論的なことをとたしなめるミンジュン。

外界人がいるのにドッペルゲンガーがどうしていないのかと少々反抗するチャン弁護士。

12年前のようなら靴の主人が死ぬかもしれないとチャン弁護士。

さらに助けるのか、見向きもしないのかと尋ねる。

答えないミンジュン。

セミはソンイに美容室に来た男は誰かと問う。

おとなりの教授で財布を返しに来たようだというソンイ。

そして誰かに似ているとも言っていたとも言う。

亡くなったお母さん?まあ錯覚だとソンイ。

その時お腹に痛みを感じる。

そこに二人の後輩が挨拶に入ってくる。

セミが撮影に呼ばれたあと人を選別してセミにあいさつしない後輩をしかり始める。

どうして知っていて挨拶をしないのかと。

二度とこんな礼儀知らずをすれば本当に許しては置かないという。

そして二人の後頭部を抱え根性が悪いという噂はほんとうだからと脅す。

こいつらのせいで覚えていた台本を全部忘れたと言いながら出て行くソンイ。

彼女の破滅を望む人は一人二人じゃないし何かが破裂した時は本当に終わりだと言う二人。

午後6時になったので退社しようとするフィギョン。

部長が怒りを露わにしようとするとユ課長が割って入りフィギョンを呼び出し『新人が早く帰ろうとするとは何事か』といい始める。

そしてPCに芸能人の写真を映していることも怒る。

自分の彼女だというフィギョン。

『うるさい、チョン・ソンイがおまえの彼女ならわたしの妻はキム・ナムジュだ!』と声を荒げる。

(ドラマ・棚ぼたのあなたでユ・ジュンサンの奥さん役はキム・ナムジュ)

さらに業務に関することや家族写真を掲載して士気を高めるんだと言いPCの画像を差し替えてコーヒーを奢ってみんなに謝れという。

素直に話を聞くフィギョン。

ユ課長はフィギョンのPCを見て愕然とする。

フィギョンは会長の息子だったのだ。

フィギョンがコーヒーを買ってきたあとは空気を読んで皆仕事は終わったから帰ろうという部長。

兄ジェギョンの執務室へ行くフィギョン。

まだ正体はバレてないという。

そこにファン理事が入ってきたためフィギョンは退出する。

ファン理事は土地買収の件で交通事故に遭って亡くなったイム・セオクさんのことで何かと不可解な点があるという。

我が社の人間が最後に会ったということだが誰かもわからないと。

そこで調査するというファン理事。

警察が調べるだろうというジェギョンだったが結局はファン理事のしたいようにしてくれと言う。

話を変え糖尿病の状況を聞く。

ファン理事はインスリンを打って対応しているという。

あなたのことが好きなので健康に気をつけてくれというジェギョン。

その後何者かがファン理事の注射器をすり替える。

書斎で過去の日記を読むミンジュン。

イファとのことを思い出している。

お隣から『お腹が・・・』と腹痛で苦しむソンイの声が聞こえる。

ソンイは右側下が痛むとマネージャーに電話をするが以前もストレスだったというマネージャー。

以前とは違うから早く来いという。

マネージャーは今は法事で忠州に出ているので母親を呼んだらどうだ?連絡しようか?と言う。

それは嫌だというソンイは自分でいいようにして病院に行くと告げ電話を切る。

盗み聞きしながら右側下なら盲腸かもしれないと思うミンジュン。

そうであろうと関係ないと無関心を決め込む。

ソンイは寝巻き姿では病院に行けないと身なりを整えメイクをしている。

ソンイ「ああお腹が・・・正気を保て、わたしはスターよ。わたしはアジアのスターよ。わたしは国民の女神・・・」

言いながらメイクをする。

けれど腹痛のためにアイラインがうまく引けない。

なんとか身支度を整えてお気に入りのヒールを履くソンイ。

『病院ファッションもわたしが第一人者じゃなきゃ・・・』と力なくつぶやいている。

踊り場に出ると同じタイミングでミンジュンが出てくる。

ソンイ「申し訳ないんだけど今、どこに行くの?」

ミンジュン「わたし?近く、ソンミン大学病院」

ソンイ「午前2時に?」

ミンジュン「用事があって、ちょっと」

ソンイ「ああ、まあとにかく、それならちょうど良かったわ。わたしが体調が悪いから言うんだけどついでにわたしを連れて行ってもらえる?」

病院に到着する二人。

ミンジュンは盲腸の所見を的確にインターンに伝え手術室の準備をしろという。

面食らうインターン。

インターン「ところでどちらさん?患者とはどういう関係ですか?」

ソンイ「わたしのマネージャーよ、わたしのマネージャー」

ミンジュン「え?わたしが?まさか・・・」

インターンは医師でもない者に医学的な指示をされたことにため息をつく。

最近は医学ドラマも多いしとブツブツ言いながら去っていく。

どうして自分がマネージャーなんだとソンイに問うミンジュン。

自分は女優だから夜中に男と病院にやってきたら妊娠だ自殺未遂だと噂が立つのだという。

それでも人をマネージャーにと憤るミンジュンに『マネージャーでしょ?』と事務手続きをするように促す看護師。

呆れるミンジュン。

本当に盲腸なら手術を必ずしなければならないのかと問うソンイ。

ビキニが着られなくたらいけないと心配してミンジュンにそのことを伝えてほしいという。

マネージャーだからと。

ミンジュン「わたしがいつ?」

『チョン・ソンイさんのマネージャーの方!』と看護師に呼ばれ思わず『ハイ!』と答えてしまいため息をつくミンジュン。

書類にサインしたミンジュンは連絡先にポケベルの番号を記載する。

携帯を持っていない。

手術室に運ばれるソンイ。

入る直前。

ソンイ「ちょっと待って!ちょっと・・・ト・マネージャー」

自分を指差すミンジュン。

頷くソンイ。

ミンジュンが近寄ると腕をつかむソンイ。

ソンイ「行っちゃダメよ。わたしが目覚めた時どこにも行かず必ずそばにいて・・・わかったの?ト・マネージャー、どこにも行かないでよ、行っちゃダメよ!」

ソンイは手術室に入る。

すぐに帰ろうとしたミンジュンだったが躊躇して結局は待つことに。

手術が終わり予後の説明を受けるミンジュン。

盲腸といえばおならだ。

歩けば出やすくなると説明を受けるがそんなものは出ないというソンイ。

でたら報告するというミンジュン。

ミンジュンに腕を借り言われたとおりに院内を歩くソンイ。

病院服が気に入らなくて『Red』が無いのか聞いてくれという。

ミンジュン「わたしがそんなことを聞くように思えるか?」

首を横に振るソンイ。

歩いていろとミンジュン。

ソンイは写真の話を持ち出し『わたしに似ていたらビジュアルが冗談じゃないレベルだ』という。

ちょっと間違っただけでよく見ると違ったと答えるミンジュン。

ソンイ「初恋、そんなの?」

ミンジュン「いや、申し訳ない人」

申し訳ない人はその人だけではないようだというソンイ。

人生を振り返れば一人二人じゃないはずだ、性格を直せとも言う。

そんなことを言っていると無事におならも出る。

ミンジュン「よかったな」

ソンイ「わたしのじゃないんだけど」

ミンジュン「看護師さん!」

その場を離れるミンジュン。

ソンイ「いや、わたしのじゃない!」

傷口が痛む。

病室に帰ると外には雪が降っていた。

『雪ね』とソンイ。

心の中で『初雪ね』という。

朝鮮時代。

イファが同じように言っている。

イファ「初雪がいらしたわ。初雪をご存知ですか?この国朝鮮では、初雪が降る日にはどんな嘘をついても良いのです。さらに、王にする嘘も許される唯一の日なのです。旦那様。お耳に入れることがございます。実はわたし旦那様が好きです。わたしは早く歳をもっと重ね美しい女人となった姿をお見せしたいと思います・・・ハハ、嘘です。驚かれましたか?申し上げたではありませんか!今日は嘘を言っても許されている日だと。初雪がいらしたから!」

浸っていたミンジュンだったがそのそばで初雪の日にはチキンにビール、ホルモンに焼酎と次々と食べたいものをいうソンイ。

『おい、盲腸じゃなくて脳の手術を受けたのか?』と問うミンジュン。

更に止まらないソンイは食べたいもののカロリーを言い制限の範囲内で何が食べられるのかと自問する。

そして盲腸の手術を受けたから体重が減ったかと少しでも可能性を見出そうとする。

無駄口をたたいてないで寝たらどうだというミンジュン。

わたしが寝たら行こうとするのかと問うソンイ。

マネージャーだとみんなに言ったのに行ってしまったら変に思うわと。

ソンイ「だからわたしが言いたいのは・・・」

ミンジュン「行かない」

新聞を読み始める。

ミンジュン「星座は何だ?」

ソンイ「みずがめ座よ。どうして?」

もしかして近々に船に乗るようなことがあるかと問い水に注意しろという。

そんなことは信じないというソンイ。

ミンジュン「それでも気をつけろということは気をつけても悪くないんじゃないか?そうじゃないか?」

ソンイは既に寝入っていた。

フィギョンが病院にやって来る。

ガードマンに止められたためソンイに電話を入れるが彼女は電話に出ない。

彼氏だと言ってもそんな人は朝から10人は来たと言われる。

マネージャが自分を知っているというフィギョン。

するとミンジュンが病室から出てくる。

『この人、マネージャーじゃありません』とフィギョン。

一晩中一緒にいた方だというガードマン。

それに反応するフィギョン。

患者の安定のため部外者は立ち入り禁止にしてくれと言い去っていくミンジュン。

その後幸いにもセミがやって来たため中に入ることができた。

セミは少し前にインタビューを受けていたのだがソンイの話ばかり聞かれて少々不機嫌になっていた。

インタビュアーに自分のことで気になることはないのかと言うセミ。

彼氏はいるのかと聞かれ10年来の片思いしている男性がいるという。

昔のことを思い出すセミ。

同級生のソンイは台本の量が多いと不平を言っている。

そこにフィギョンがやってくる。

オレを知っているだろうというフィギョンに誰?というソンイ。

チョコレートのCMの会社の会長が自分の父だというフィギョン。

そのおかげでドラマにも出るだろうと恩着せがましい。

『それで?』とソンイ。

フィギョンは自分が推したのだという。

『それで、ありがとうっていうの?』とソンイ。

わたしがモデルをしたからあなたのお父さんの会社のチョコレートがすごく売れてその挨拶に来たのかと問うソンイ。

『結構よ』という。

そんな暇はないのだと。

二人の力関係は初対面で決まっていたようだ。

セミは一度も自分を見てくれないフィギョンを思い出しながら病院の廊下を歩く。

するとガードマンともめているフィギョンがいた。

病室に入る二人。

どうして自分を呼ばずよりによってあいつなんだとソンイに問うフィギョン。

用事があるというミンジュンに連れてきてもらっただけだと答えるソンイ。

計画的だというフィギョン。

けれどマンションのことも授業のことも全て自分のほうが後追いだというソンイ。

そしてフィギョンを連れて帰ってくれとセミに言う。

危ないから泊まるというフィギョン。

おまえが一番危ないとソンイ。

セミは母に連絡したのかというが母のことに触れたくないソンイは別の話をする。

そして運勢を見てあげるから新聞をとってくれという。

けれど探しても見つからない。

もともと他人の話を聞く女性ではないのでアリもしない占いで危険を知らせたというミンジュン。

やることはやったからこれ以上は介入しないという。

それならどうしてわたしを呼んだのかというチャン弁護士。

わたしにも生活があるのに呼びつけてしきりにその話ばかりすると不平を言う。

自分に対してぞんざいな態度を取るチャン弁護士に昔と違うというミンジュン。

30年も経てば変わるし誰が見ても親子だと思えるビジュアルも無視できないという。

ミンジュン「まったく・・・東方礼儀の国で長幼の序はみなどこへ行ったのか。わたしはちょっと世の中を振り返ってみては嘆かわしい時があります」

ポケベルが鳴る。

チャン弁護士は鳴ったのを初めて見るという。

電話をかけてみるとソンイだった。

本当にポケベルを使っているのだと少し驚くソンイ。

そして占いが新聞に載ってないという。

そんなことで電話したのかと問うミンジュン。

さらにそんなお願いをわたしが聞くと思うのかともいう。

漫画喫茶には相変わらずブサイク二人組がいる。

ホン社長は相手をするのもうんざりな様子だ。

そこにミンジュンが入ってきてホン社長の気は一気に晴れる。

ミンジュンは『ワンルームの執事』『お隣り男の派手な誘惑』『欲張り商社と真夜中の事務室』『暴君との契約恋愛』を借りて帰る。

もちろんソンイに頼まれたものだ。

ソンイに本を渡しワンルームに執事がいるのかなど悪態をつくミンジュン。

自分の人生の本だから侮辱するなというソンイ。

『それならそちらはまあ、どのくらいレベルの高い本をお読みになるの?』とミンジュンに問うソンイ。

ミンジュンが九雲夢(クウンモン)だと言っても『何モン?へ〜、それって、朝鮮時代の本じゃないの?生真面目ぶって』とソンイ。

九雲夢は朝鮮が産んだ新概念ファンタジー小説でハリーポッターより400年も先んじていたとムキになるミンジュン。

『ちょっと・・・前から気になってたんだけど、何年生まれなの?』とソンイ。

口を閉じるミンジュン。

外ではソンイの母ミヨンが撮影クルーを連れてやって来ていた。

姉を心配してユンジェも来ている。

ユンジェは家出していて母さえ久しぶりに合う。

愛想の悪いユンジェを高3病だというミヨン。

ユンジェが病室に入ってくる。

『生きているのか?生きてるならいい』と帰ろうとする。

一年ぶりに会ったのにとソンイ。

アルバイトがあるからと帰ろうとするユンジェに勉強しろというソンイ。

ユンジェは『家に金を送るな、金のせいでウチはこんな状態だ』という。

父さんもおまえ(が娘)でなければこうはならなかったという。

その言葉には流石に怒るソンイ。

そこにわざとらしい演技で入ってくるミヨン。

ユンジェが出ていきキレるソンイ。

そしてみんな出て行けという。

アン代表は来月に迫るソンイの再契約を何とか取りまとめようとミヨンにおもねる。

ミヨンは帝国やファントムがどのくらい連絡してくるのかよくわからないと決断を濁す。

(※帝国とは『相続者たち』に出てきたタンの財閥)

病院の外ではソンイの入院のうわさ話をしている人がいる。

その話を聞くソンイの父。

玄関から息子が出てきたので身を翻す。

ミンジュンも外に出る。

そして彼を見つける。

ソンイは昔のことを思い出していた。

大好きな父を雪の中で待つソンイ。

父はチキンとビールを買って帰る。

今日はビールはダメだという父。

ソンイにとっての初雪の思い出は父だったのだ。

病室でひとり涙するソンイ。

『あ〜、わたしどうしたの』とソンイ。

一人寂しく病院を離れる父。

ファン理事が亡くなる。

チェギョンは父に対してインスリンの過剰投与によるショック死だと説明する。

そんなミスを犯す人ではないと狼狽するイ会長。

冷徹な表情のジェギョン。

退院の準備のためにスタイリストを呼んで髪型を整えるソンイ。

か弱く清楚に見えるけどわざとらしくないようにと注文をつけつつ柔軟剤のCMのようなコンセプトだと指示するソンイ。

そこにマネージャーが入ってきてヒールだけが見当たらないという。

管理していたのはミンジュンだ。

授業をしているミンジュンのポケベルが鳴る。

ざわつく生徒たち。

連絡してきたのはソンイだった。

黒ずきんちゃん状態で会いに来る。

ミンジュン「しきりにポケベルを鳴らすなと言っただろ?確実に言えることはわたしのポケベルの番号を消してくれたらいいということだ」

ソンイ「白状しなさい」

ミンジュン「何を?」

ソンイ「わたしのヒールはどこにあるの?」

ミンジュン「ヒール?それをわたしがどうして知ってるんだ?」

ソンイ「ヒールが失くなったのよ。他のものは全部あるのに」

ミンジュン「はぁ、こうして頭の黒い獣は取り下げるんじゃなくてそうなんだな。わたしは知らないことだ」

食い下がるソンイ。

『この前助けてもらった時にはいい人だと思ったのにこう出るのか?女のヒールを持って行ってどう使おうというのよ?』と。

『わたしが持っていったのではないって!』と大きな声を出すミンジュン。

けれど家のシューズボックスにはしっかりと収納されていた。

ため息をつくミンジュン。

ハン・ユラとジェギョンが食事をしている。

話題は結婚の話だ。

ソンイが義理の妹になるなんてまっぴらだと言っている。

ジェギョン「おれがおまえと結婚するのか?」

ユラ「それならしないの?」

しないなら別れろとも言う。

けれどこれは本意ではない。

ユラ「それが嫌なら結婚して・・・」

『オッパ、もしかして前夫人のせいでそうなの?わたしはその女とは違うわ。知ってるじゃない。それに、わたしが知っていることを、他人に話さないわよ』とユラ。

そしてノ・ソヨンの結婚式に一緒に行こうという。

メイクをしているソンイ。

担当者が手術をして肉が落ちてより綺麗になったというとそうでしょうと言うソンイ。

だから他人の結婚式に行っては(主人公よりきれいな)迷惑な客と言われるのよと。

メイク担当はそれなら今日はあまり綺麗にしないでおきましょうかというが今日はしっかりと迷惑を見せつけるというソンイ。

さらに糞寒いのにクルーズなんてと不平を言う。

メイク担当はセキュリティーのためだと言っている。

そこに失くしたものと同じデザインのヒールをスタイリストが持ってくる。

けれど小さいサイズしかなかった。

ソンイはするなと言われているのにまたミンジュンに連絡を入れる。

『再度大枚はたいてヒールを買った。けれど恩があるから許すとしてどうして持っていったのか理解できない』と。

同時刻にユラが同じ場所にいた。

『あなた、わたしの目の前に出るなといったでしょ!』とユラ。

『嫌だって言ったじゃない。どうしましょう。今日の結婚式でも会うのだけれど』とソンイ。

優しく言ってる内に来ないように決めなさいとユラ。

着飾ったのにわたしの写真ばっかりが出ると思って?自信を持ちなさいとソンイ。

さらにユラが出たがっているマ・ジョンボン監督様映画のオファーがこちらに来たと言い挑発するソンイ。

声を荒げるユラ。

ギャラを削ってまで出たいと?わたしも逃したくないからそうしたとソンイ。

『わたしがカンヌにでも行けばこそ、姉さんとあまり合わなくて済むと』と言い不敵な会釈をして去っていくソンイ。

発狂するユラ。

『わたしがあの女を殺してしまうか、わたしが死ぬか(最後まで)してやるわ』と言う。

ミンジュンはソンイからのメッセージを聞く。

せっかく靴を奪ったのにまた買ったということは夢で見た光景は防げないということだ。

第3話のエピローグ。

ミンジュン「どうして愛を信じないのかって?」

ソンイ「完全に信じるでしょ!」

ミンジュン「昔もそんな人が多かったです。身分を跳び越える愛をすると言って。奥様と作男が浮気してただちに逃げて。ところでその愛はひざまずいて?3年も行かないで終わりですよ。奥様はクワを持って昼夜作男を捉えに追いかけて」

ソンイ「プロポーズ?わたしのためだけに歌を歌ってくれるの。跪いて」

ミンジュン「跪いて歌を歌って結婚を請う人間たち、幼稚でしょ」

ソンイ「幼稚な趣向をするでしょ、人間って」

ミンジュン「愛は時間に勝てません」

ソンイ「全てに勝つ愛。わたしももうすぐ会いそうです。会ったらわたしも行くでしょ。嫁に行くとき、じゃない?」

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