星から来たあなた
第2話

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2話のプロローグ。

400年前。

ト・ミンジュンは韓服に身を包んでいる。

時を止めてみるが別段何かをするわけでもない。

イファは母の言いつけで烈女編を写していた。

寡婦として生きるための手本とせよと言うのだろう。

けれどイファは15で夫に先立たれただけでも悔しいのに夫に添い遂げて死ぬという内容を読ませてどうするのかとぼやいている。

※当時の両班の妻は夫に先立たれると死んだように生きていた。

イファは誰かに襲われさらわれ首を釣らされる寸前だ。

寸前で逃げるが弓矢で狙われる。

当たるタイミングだったがイファが消え驚く暴漢。

ミンジュンが助けたのだった。

目覚めて驚くイファ。

けれどその男性が以前も自分を助けてくれた人だと気づく。

今日は名前を伺いたいと言い先にソ・イファだと名乗る。

宙に浮くミンジュン。

そしてその後、イファが暴漢に抵抗した時に使ったかんざしを返す。

そのかんざしは現代の美術館に飾られていた。

生徒たちに教授がそのかんざしについて教えている。

1600年頃のもので重要民俗資料だが持ち主はわからないこと、本来はあっただろう先が折れていてその理由もわからないという。

また、ここにある資料は1914年に学校に寄贈されたものだがその寄贈者も不明だという。

おそらくミンジュンだろう。
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2番目の記録。

家のエレベーター前で出くわすソンイとミンジュン。

さっき学校では慌てていて言いたいことを言えなかったとソンイ。

言っておかないと寝ていてもケリを入れるたちだからと悪態をつき始める。

ソンイ「そちら、何歳なの?」

ミンジュン「答えないといけないのか?」

ソンイ「ほらみろ!」

明後日には自分は30になる、若くして何かのコネで大学教授になったのかはわからないけど年上の自分にタメ口はどうか?とソンイ。

ミンジュン「丙子年の堤だな」

ソンイは教養が無いため何を言われたのかはわからなかったが悪口を言われたことだけはわかり反応する。

ミンジュンは説明を始める。

高宗13年が丙子年だったのだがその年の干ばつで朝鮮八道の堤が干上がりそれを乾堤(コンバンジュク)といったのだ。

その音が生意気(コンバンジダ)に似ていたから当時比喩に使ったのだというミンジュン。

そこまで説明されても理解できないソンイ。

その夜、悪夢を見るミンジュン。

ヒールを履いた女性が水に落ちるものだ。

チャン弁護士は12年前と同じように予知夢じゃないかという。

続けて、発つまでに3ヶ月しか無いから困難に陥った人を助けろとでも言うシグナルなのではないかという。

ミンジュン「何が変わるでしょうか?」

そして朝鮮時代のことを思い出す。

何もかも失った男が娘を賭けの種にしようとしたことだ。

少し助けたとしても起きることは起きるし悪化することはそれ以上に悪化すると言う。

マネージャーが『チョン・ソンイ スペシャル』の企画を持ってくる。

乗り気でないソンイ。

ソン「そんなことしないと人々はわたしがスペシャルだということが分からないの?」

もちろん全国民はわかるが一部は疑っているしやれば親しいイメージを持てるというマネージャー。

それでもしないという。

そこにスタイリストがやらなければハン・ユラがやることになるとマネージャーをアシストする。

ソンイ「オホホ、あらあら、どういうことでしょう?」

ハン・ユラはスペシャルじゃなくてノーマルだと馬鹿にする。

わたしはハン・ユラを心配して言っているの、彼女にスペシャルとつけたらどんなに笑わ れるかとソンイ。

ソンイ「私がこの前に大鐘賞で主演女優賞をとった時その子何の賞をとったの?人気賞?」

更に馬鹿にするソンイ。

スタイリストは『代わりに青龍では姉さんが煮え湯をのまされてハンユラが主演女優賞をとったじゃないですか!』という。

スタイリストを睨むソンイ。

そろそろアン代表の誕生日ということを理由に『スペシャルだかなんだか』と言いながらも承諾するソンイ。

時々は親しいイメージも悪く無いわという。

ハン・ユラはすごくやりたかったことをソンイに取られて苛ついている。

そこにセミが『久しぶり、姉さん』と言いやってくる。

ソンイは姉さんを競争者だと思っているようだしやりたくないことなども姉さんがすると聞きつけたらソンイがやるのだという話をする。

子供みたいでしょう?とセミ。

チョン・ソンイ スペシャルの撮影が始まる。

すっぴんだというソンイだがハイビジョン対策ですっぴんメイクを施していた。

その流れで美貌の秘訣を問われるソンイ。

特別なことはなくて、よく笑い、よく食べ、肯定的な心だけだという。

あとオメガ3を飲んでいるという。

それとプロポフォールも愛用しているという。

周りは言葉を失う。

マネージャーはそこに割って入る。

プロポフォールは昨今、芸能人の乱用で話題の医療用の鎮静剤だが麻薬のように使って何人もの芸能人が起訴されているものなのだ。

さらに『体が飛ぶようで、気持ちも良くなります』と言うソンイ。

容器を見てプロポフォールとプロポリスは姉妹品じゃないのかともいう。

ただ単にお馬鹿なソンイはプロポフォールとプロポリスを言い間違っただけだった。

学校に着くと同級生と親しいのかと問われ親しいと答えるソンイ・マネージャーから情報をもらいつつ、全然知らないのにヒョンスに話しかける。

さらには教授を一瞬名前で呼びかけ『教授』と言い直す。

編集してくれとお願いするマネージャー。

宿題を提出するソンイ。

ミンジュンは自分の講義のルールを知らないのだろうがコピー等のつぎはぎはダメだという。

マネージャーが絶対にばれないとあらゆる方面の内容を継ぎ足したものだったが、ミンジュンはすべて看破しソンイを0点にする。

異議はあるかと言われても反論できないソンイ。

授業が終わったあと女子生徒たちがソンイの悪口を言っているのを聞き、能力を使ってスマホを落とすミンジュン。

ネットの書き込みに傷つくソンイ。

一人で居たいとマネージャーを追い出す。

スマホにメッセージが入る。

329万ウォンのカード利用明細だった。

母ミヨンが使ったものだ。

ミヨンにセミの母ソニョンが話しかける。

スペシャルなのにインタビューを受けないのかと。

知らなかったのだがソンイとユンジュとともに食事をとるところを撮るという。

また、フィギョンを婿扱いして呼ばないといけないという。

ソンイがお高く止まってOKしないだけだというミヨン。

そのフィギョンは、新人にもかかわらずおつかいを頼まれていることを全く気づかず席を外す。

セミからの電話を受けセミの誕生日ということで食事の約束をする。

ソンイを呼ぼうというフィギョンだったが今日は忙しいはずだと言い二人だけで食事をすることに。

ソンイは中高の同級生だったホン社長の漫画喫茶に行っていた。

イケメン至上主義でアンチソンイだ。

この日もブサイクな客を見たあとにネットでイケメンを見て目の保養をしソンイはもともと礼儀知らずだと書き込みをして喜んでいた。

その姿をソンイに見られる。

VIPルームにラーメンと焼酎を持っていくホン社長。

ソンイがこの街に引っ越したと聞き嫌な顔をするホン社長。

彼女を未だにポクジャと呼ぶソンイに改名して10年になるからヘインと呼んでくれという。

ソンイは自分の前では好きだというのにどうして陰では憎むのか理解ができないという。

ホン社長「それはあなたが嫌われることだけを選んで・・・どうしてなのかね・・・」

ソンイ「悪いやつ」

つぶやくソンイ。

チャン弁護士と趣味の麻雀をしているミンジュン。

役満の国士無双であがり周りがどよめく。

そこに、過去のミンジュンを知っている老人が現れる。

チャン弁護士はミンジュンを息子だと言い辻褄を合わせる。

その老人は常にあなたの祖父はわたしに負けていた、京城で最高の雀士は自分だったと声を荒げる。

それを見たのか?と。

60年前も全く同じだった、昨日のようだと話すミンジュン。

80年、100年生きても人生は昼寝のように短いと皆が言うし400年過ごしても持っている記憶はそれほどないとも言うミンジュン。

チャン弁護士は12年前の子を探すことはできる。

あの街には中学校が3つだからと。

もし理由があるなら会うだろうと、わざわざそうする必要はないというミンジュン。

ミンジュンの家のドアの暗証番号が押される。

ソンイが酔っ払って部屋を間違えているのだ。

目前を塞ぐ自分の髪に『じっとしてろ、姉さんのいうことが聞けないの?』と言い聞かせている。

どうやっても開かないのでついには『開け〜!』と呪文を唱え始める。

その様子をモニターで見ていたミンジュンはドアを開ける。

ほんとに開いたと驚くソンイ。

自分が開けたから開いたんだとミンジュン。

ソンイ「あ〜朝鮮悪口野郎」

ミンジュン「わたしは悪口をいう人間ではない」

ソンイ「どうして私の家にいるのよ?」

ミンジュン「あなたの家ではなく、私の家だから」

恥をかかせて0点を与えてうれしいかとソンイ。

刺せば青い血が出るやつだ、わたしも朝鮮の悪口を言ってやると言い、せっかく教わった悪口を間違えるソンイ。

訂正するミンジュン。

『うるさい!』と言い家の中に入って行く。

フィギョンはソンイが行方不明ということでセミとの約束をすっぽかす。

すっかりソファーで寝入るソンイ。

そこにフィギョンがやって来る。

ありがとうとも言わずにミンジュンに八つ当りするフィギョン。

『早く家から消してくれ』とミンジュンが言うと韓国一ホットな女優がこうしてるんだからなにか撮影したはずだとスマホを出せという。

逆にあなたの言うとおりなら何を信じて彼女を渡せるのかと言うミンジュン。

あなたが何をするかわからないだろうと言いたいのだ。

オレは彼女の彼氏だというフィギョン。

『あ〜、うるさい』と起きるソンイ。

フィギョンはそんなソンイを連れて帰る。

ソンイのはだけた服を超能力で元に戻すミンジュン。

しばらくおとなりの会話を聞いていたミンジュンだったがシャワーの音でかき消す。

キスしようとしたフィギョンに『死にたいか?』と言いひっぱたくソンイ。

その後セミに済まないと電話するフィギョン。

セミは撮影が伸びたからと嘘をつく。

電話を切ったあと涙する。

家に帰る途中フィギョンは兄に出くわす。

電話がかかり先に帰れと促す兄。

助けてくれと哀願する女性の声だ。

殺しはしないようだがかなりあくどいことをしているようだ。

翌日、ミンジュンはソンイの財布を見つける。

開けてみてその写真に驚く。

400年前の、12年前の少女の写真だ。

顔がまったく同じだった。

マネージャーに居所を聞き車を飛ばすミンジュン。

そのころソンイは美容室に居た。

メイク担当に腫れていると言われるソンイ。

昨日酒を飲みラーメンを食べたからだ。

気分が悪くなりトイレに行くソンイ。

そこでハン・ユラに出くわす。

美容室を変えろと言い出すユラ。

どうしてというソンイに会えば気分が悪いからとユラ。

わたしもそうだから姉さんが変えればというソンイ。

先輩が言うんだから聞けというユラ。

言葉はしっかり言え、歳を取っているのは姉さんだけど先輩なのはわたしだと言い返すソンイ。

ソンイは12年でユラは5年のキャリアなのだ。

スペシャルの件を話しだすユラ。

自分がやるのを聞きつけてやったのかと問う。

ソンイはそうだと答える。

わたしに劣等感があるのかと問うユラ。

劣等感は自分のほうができない時に持つものだと言い返すソンイ。

頭が悪くてもそのくらいはわかる、わたしが感じるのは優越感だと。

ユラはドラマに話を移す。

あなたはジェットコースター的なシンデレラドラマばかりを選んでるし人は悪口ばかり言うと。

悪口でも賞賛でもわたしのドラマの話ばかりであなたの4%の視聴率のドラマはいつ始まっていつ終わったかわからないと嫌味を言うソンイ。

『ドラマは視聴率だけじゃない。自分のドラマにどれだけ廃人(熱狂的なマニア)が出たかわかるか?』と言うユラ。

ドラマ制作会社の社長が文字通り廃人になったらしいから食事でもするのが良心じゃないのかとソンイ。

『もうひとつ知ってる話をしましょうか?』と証券街のチラシに根も葉もないわたしの風聞をまき散らしたことを知っているとソンイ。

そしていい加減にやめろと言いその場を去る。

ソンイを追いかけて物をぶつけるユラ。

そしてフィギョンの話をし始める。

事実だが誘っているのは向こうだというソンイ。

ユラはあなたの母が食い物にしているという噂を聞くと言い始める。

家族のことに触れるなというソンイ。

わたしもその家の家族になるかもしれないから諦めろというユラ。

食べられないんじゃなく食べないんだというソンイ。

誰かのように人の金で人生を逆転させようなんて思って無く自分の分は自分で稼いで生きるからと。

ソンイをひっぱたこうとするユラ。

そこにやって来たミンジュンがユラの手を止める。

どうして来たのかと問うソンイ。

出ようというミンジュン。

この女と話しているのが見えないのかとユラ。

ミンジュンは超能力で電球を割り皆を怖がらせその間にソンイをつれ出す。

ソンイをじっと見つめるミンジュン。

酔っ払ってミンジュンの家に行ったことかと思い失態だったと言い始めるソンイ。

生きていればそんなこともあると。

ミンジュンは『これは誰だ?』とソンイの財布の中の写真を見せる。

『どうして許可もなく他人の写真を見るのよ!』と財布を取り返すソンイ。

『だれだ?』と声を荒げるミンジュン。

ソンイ「わたしが答えなければならないの?」

去ろうとするソンイを抑えこむミンジュン。

ソンイ「何するのよ。狂ったの?」

ミンジュン「おまえ、誰だ?」

男の声『望もうと望むまいと起こることは起こるのです。地球人はそれを「運命」と呼ぶのです』

第2話のエピローグ。

チョン・ソンイ スペシャルの一コマ。

初恋について問われて陳腐な質問だというソンイ。

まあデートなどしてみたがというも初恋といえる人はいないという。

それでも幼いころに事故に遭ってあるおじさんが自分を助けてくれたと話しだすソンイ。

顔は思い出せないけど背が高くてイケメンタイプだったという。

一方のミンジュンは嫌な女について語る。

酔っ払う女、酒癖の悪い女、傍若無人で無知だったり偉そうな顔をする女がすごく嫌いだと言う。

そんな特徴をすべて持っている女性を一人知ってることは知っている『最悪でしょ?』とミンジュン。

ソンイ「最高だったでしょ。短い瞬間だったけれどとても神秘的ながらも優しかった感じ?まだ思い出しますね。そのおじさんもわたしを覚えているのかは分からないです。だけどわたしはその方を見ればわかると思います。運命的に・・・」

撮影が終わる。

その運命的な男が自転車に乗って前を通る。

ソンイ「あ〜、あの縁起の悪い奴があそこ・・・」

ミンジュンを睨むソンイ。

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