↑↑解説↑↑
ふと机の中から懐かしい箱を見つけ手に取る。
それは昔、ジャンディから貰った手作りのバレンタインチョコ。
ジュンピョの笑った顔、怒った顔、泣いた顔。
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(回想シーン:バレンタインの出来事)
ジュンピョ『これは・・・』
ジャンディ『人にあげようと思ったんだけど・・・失敗しちゃって・・・』
人の愛情に飢えていたジュンピョは開けてみて驚き、感動する。
ジャンディ『味見してみよっと』
ジュンピョ『おい!俺が貰ったんだ!許可もなく勝手に食べるなよ!』
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ジャンディはいつも『心は金では買えない』と言っていた。
金で買えないものはこの世にはないと固く信じてきたジュンピョは貧乏育ちのジャンディと出会って変わった。
思いつく限りの贅を尽くしてもジャンディの心がなかなか手に入れられなかったから。
ふと思いつき、ジュンピョは生まれて初めてキッチンに足を踏み入れる。
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(回想シーン:ジャンディの必殺回し蹴り)
どうやっても自分の意のままにならないジャンディに数々のいじわるを仕掛けてきたジュンピョ。
しまいには『クム・ジャンディは妊娠して中絶した』という噂が学校中に広まっていた。
もちろん、ジュンピョの仕業だ。
さすがのジャンディもお遊びはここまでと、最後の仕返しとして得意の回し蹴りをお見舞いする。
ジャンディ『あたしが妊娠だって?男と手を繋いでるとこでも見たわけ?まだキスもしたことないのに!』
壁に頭を打ち付けたジュンピョはこの1発で心までノックダウンする。
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(回想シーン:いつものアジトで)
ジュンピョ『お前ら、気づいてないのか?』
ウビン『何が?』
ジュンピョ『あの女(ジャンディ)、完全に俺に惚れたな』
イジョン『ク・ジュンピョ、その考えどこから来たんだ?』
ジュンピョ『この天下のク・ジュンピョ様のカリスマが効かない女がいるものか』
ウビン『ならキスもしたことがないのにって言葉は?』
ジュンピョ『決まってる。俺とのファーストキスを待ってるってことさ』
呆れるイジョンとウビン。
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(回想シーン:初デート)
ジュンピョからのデートの誘いを本気にしておらず約束の時間を無視していたジャンディだが数時間後に気になって待ち合わせ場所に行ってみると寒い雪の中ひたすら座って傘も差さずに何時間も待ち続けているジュンピョが。
ふとした事故で狭いゴンドラに閉じ込められてしまった二人だが、雪の中自分を待ち続けたジュンピョが高熱を出し倒れてしまう。
散々ひどいイジメにあってきたジャンディだが持っていたもの全てを使ってジュンピョを温めてあげる。
夜中にふと目を覚ましたジュンピョは、ジャンディが持っていたペンでそこに落書きをする。
『ジュンピョ・ジャンディ。初めての夜』
余談。
この落書きがストーリー最後で喧嘩の種になる。
ジャンディ『あんた!こんな落書きされたらお嫁に行けなくなるじゃないの!』
ジュンピョ『俺の嫁になればいいじゃないか!』
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そこにあったエプロンをつけ自らクッキーを作る。
ジャンディの笑った顔、怒った顔、泣いた顔。
回想に浸りながら。
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(回想シーン:ジュンピョ所有の島でのリゾート)
無人島に連れてこられたジャンディはテーブルにしつらえられたごちそうに驚く。
ジャンディ『どうしたの、これ?』
ジュンピョ『言っただろ?俺といればこの世の限りの贅沢が味わえるって』
ジャンディ『あんた、ジニーなの?』
ジュンピョ『それはいったいどんな奴だ!?俺よりすごいのか?』
ジャンディ『ランプの妖精のジニーよ。何でも願いを叶えてくれるの』
ジュンピョ『あぁ・・・誰かと思ったぜ』
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(回想シーン:ジュンピョが用意した自家用ヘリで)
ジュンピョ『さ、下を見てみろ』
ハート型になっている模様に気付き驚くジャンディ。
ジャンディ『ハートだ。ハートになってる』
ジュンピョ『俺に好きな女が出来たら連れてこようと決めてた。見えるか?俺の心が』
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(回想シーン:スケート場で)
ジャンディは生まれて初めて来たスケートリンク。
ジャンディ『あぁ、すごく綺麗』
ジュンピョ『今度一緒に行こう』
ジャンディ『どこへ?』
ジュンピョ『シャンゼリゼに』
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(回想シーン:初めてのキス)
二人で大喧嘩した後『もう二度と顔も見たくない』と言われたジュンピョはジャンディのために公園一面にイルミネーションを用意してジャンディを呼び出す。
『絶対に許してあげない』とぶつぶつ文句を言いながらやってきたジャンディだがあまりの綺麗さに言葉をなくして驚く。
今までことごとくジャンディに拒否られてきたジュンピョだがやっと念願叶った初めてのキス。
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そこにキッチンにいきなり入ってきたウビンに見つかり慌てるジュンピョだがなんとか追い出す。
『天下のク・ジュンピョ様がキッチンで何やってんだ?手伝おうか?』とバカにされながら。
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(回想シーン:雪山のスキー場で)
ジャンディのために自分でデザインしてネックレスを特注させたジュンピョ。
だがどうしても普通に渡せないジュンピョは考え、上着のポケットに隠してジャンディに見つけさせる。
ジャンディ『これは何?あんたの趣味はおかしいわ。どう見ても女物じゃない』
ジュンピョ『お前のだ。世界に一つしかないから今度こそ絶対に無くすなよ。無くしたらぶっ殺すからな』
ジャンディ『本当に世界に一つしかないの?』
ジュンピョ『俺がデザインして作らせたんだ。俺という星の中にお前という月がいる。クム・ジャンディは永遠に俺という星から抜け出せない月なんだ。俺は何があってもこの月を手放さない』
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(回想シーン:夕闇の渋滞ラッシュの中)
ジュンピョの母の差し金で家も仕事も奪われ、路頭で菓子を売っているジャンディ一家を見たジュンピョ。
車を降り母が見ている前で自分の意思を見せつけるためにジャンディにキスをする。
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(回想シーン:別れのキス)
ジュンピョの母との取引でジュンピョから手を引かざるを得なくなったジャンディはそれを内緒で初めて自分からジュンピョをデートに呼び出す。
最後のデートに。
初めて誘われて大喜びするジュンピョを連れて、前から約束してた手作り弁当を持って浜辺へ。
この時初めて、ジャンディからジュンピョにキスをする。
何も知らないジュンピョの顔は緩みっぱなし。
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(回想シーン:今までの二人のキスの数々)
政略結婚から免れた二人、船の上で、遭難した雪山で。
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出来たクッキーを綺麗に箱詰めし、バラを一輪胸ポケットに刺す。
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(回想シーン:一世一代のプロポーズ)
4年の歳月を経てアメリカ留学から戻ったジュンピョは自家用ヘリで真っ先にジャンディに会いに来る。
ジュンピョ『クム・ジャンディ、この天下の俺様と結婚してくれ』
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あの日。
高価な指輪を差し出しジャンディにプロポーズしたけれど受けて貰えなかったジュンピョ。
燕尾服に着替え、手作りのクッキーを持ってジャンディに会いに行く。
今度こそ、プロポーズを受けて貰うために。
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ク・ジュンピョの生い立ち |
おぎゃあと生まれたその瞬間からジュンピョは可愛い赤ん坊ではなく“神話(シンファ)グループの御曹司”だった。
1年を通して親に会える時間は1か月もない。
毎日の食事は何十人も座れる巨大なテーブルで一人ぼっち。
話し相手は執事と使用人達のみ。
『この神話グループと肩を並べられる人間などどこにもいない』と固く信じて疑わない母はジュンピョに友達すら与えなかった。
だからジュンピョにとってF4の存在は奇跡に近かったのだ。
毎年のクリスマスと誕生日には父からの簡単なメッセージカードと高価なプレゼントが送られてくるだけ。
だが、あるクリスマスの日。
ジュンピョは父から送られたプレゼントを開けて気づいてしまった。
それは数年前にも送られてきた同じ望遠鏡。
メッセージカードには『後で一緒に星を見よう。それまでに星を勉強しておくんだよ』
文面まで全く同じだったのだ。
数年前、いつか父と一緒に星を見られると信じてジュンピョは必死で星を覚えた。
今までのプレゼントは全て、父が用意したものではなく秘書が用意していたのだと気づいてしまったのだ。
寂しさを紛らわせるために成長と共に荒れていくジュンピョ。
唯一ジュンピョの心の暴走を抑えられるのはたった一人の姉ク・ジュニだけだった。
ジュニだけがジュンピョの気持ちを理解出来る唯一の理解者だったから。
だがそのジュニも親から課せられた政略結婚の犠牲になり、涙ながらにそれまで付き合っていた最愛の恋人と縁を切り海外へ飛んでしまう。
本当の意味で一人ぼっちになってしまう。
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